2014年8月12日火曜日

8月10日日曜日、フリートーキングが開催された。

ジャーナリスト・北岡和義氏、ジャーナリスト・井上脩身氏、ジャーナリスト・渡辺幸重氏、アーティスト・高橋匡太氏、そして今年の選考作家の成田ゆみこさんと中村彩子さんも参加した。多数の方に来ていただき、今の社会を語る一日としていただきたかった。
しかしあいにくの台風で、参加者は少し少なかった。けれど、内容は本当に濃いものになった。いつの間にか特別秘密保護法が公布され、集団的自衛権の行使容認等、今までは平和を当たり前に感じられる日本であったのに、急に徴兵制や表現の自由等脅かされるような言葉が日常に聞かれる。どんなに世界状勢がきな臭い状態になろうとも、日本は憲法9条があり、平和憲法に守られ、戦争をしない国、武器を持たない国だと子どもの頃に聞いていたし、それを自慢に思っていたし、学校でもそのように習ったのだから、日本に生まれてよかったと思って今まで過ごしていた。いつの間にかそんな子どもが子を持つ親になり、その子がいつの間にか戦時中であれば、徴兵制に連れて行かれる年齢にさしかかりつつあるのである。この窮屈な社会状勢に子育てを中心に生きていたお母さんたちほど不安なものはない。さらに原発も収束していないのに、拡散されている放射能に対して感受性の高い子どもを持つ親は、どのようにこれからの社会を生きて行くべきか・・等さまざまな思いがある。そんな食や環境、子どもの未来の事を当たり前に言葉に出して行くことが大事だと渋垂氏は言う。秘密保護法という法は治安維持法によく似ていると世間ではある。すると先読みする人たちは、触らぬ神に祟りなしというような暗黙の空気を読み、はぐらかし、言葉を持たなくなる。その状況に隣近所の監視がきつくなっていき互いが見張り番をして戦争に突入したのが69年前に終わった第二次世界大戦だった。自由は突然無くなるのではなく、自由はその権力の表明に寄ってその空気を読み取り、その権力(力)に靡き、言葉をなくすことから空気を作り出し、戦争という空気さえ作られて行くのである。仕方ない・・・のたった一言が・・・。当たり前に語ること、おかしいと思う事がいい空気を作る。風通しのいい環境が健全な日常を作り、安心と平和を持つ事が出来る。
お母さんは守りたい。
母性という本能的な感覚がある。
その思いが危機感を抱く。
子どもたちの未来はどうなんですか?
その事を学校では語られず、学校では(中学、高校)右に習えを教えられる。
自分を持つ事をいいよって言われない教育と大事な事を語らない今のメディア。
教えて!教えて!
親も子どももちゃんと教えて!
特に自分を持ち表現者として生きて行こうと決めたアーティストはどうしたらいい?
そんな思いを持ちながら台風の中語り合った。
北岡氏の50年のジャーナリスト人生から語られた今と井上氏の45年のジャーナリスト人生から語られた今と渡辺氏の40年のジャーナリスト人生から語られた今と・・・
このアゴラをずっと見て来てくださった朝日新聞記者だった竹田氏も
勉強になりましたと光のアーティストの高橋匡太さんも
これから大学受験を目指す高校3年生のKさんは、真ん中で大人たちの声を朝10時から夕方5時まで聞き続けた。そして、自分の受けている教育は暗記のような歴史だったと最後に語った。
塾の先生もたくさんの子どもたちを教える側として今を感じたと語った。
アゴラの子どもたちの親御さんも雨の中来てくださった。
こんな話は普段はしないんですよ・・・とあるジャーナリストは言った。
なんだか話してしまった。どうしてかな?って言った。
子どもたちの絵がたくさん陳列されたこのアゴラ
山と田んぼと自然の風と雨音と・・・
その嘘偽りない純粋な気配がいっぱいのアゴラは
大人も子どもも素でいられる。
だから当たり前に語るんですよ。
当たり前に怖いもののは怖い、だめなものはだめ、いいものはいい、
その当たり前の感覚
ニュートラルな感覚を今本当に皆が感じて行く事なんです。
このフリートークは誰が上でも下でもない
いろんな言葉の嘘はもういらない・・・
ゲストの井上さんが言いました。
豊かさはこの風や空気、自然の恵み、時間経過なんだ、その生き方の見直しがこれからの未来なんだと・・・
最後にゲスト北岡さんが言いました。
アメリカから帰って来て日本はいつの間に変わってしまった。優しさが減った。人情が減った。危ない今の社会に、どう生きていくか・・・
それは、一人一人の意志に反映される。
今までの戦後の歴史を置き去りにして終わった事とと日本人はしているが、朝鮮も中国もやられた方は終われない。ならば日本もちゃんと歴史を追って今に至る背景を知る事である。無知ではいけないのだよ・・・と。
直視して学び、意志を持ちどう生きるか・・・個々の生き方が問われるのであると。









お母さん方や女性が朝10時から夕方五時の間に来れる時にやってきて、用があって出て行く・・・そんな出入りのあるフリートーキングでもあった。
例え人数は少なくとも、この場所でこれからも続けて行く。
当たり前に話せるコミュニティー、居場所・・・
この連続が実態を作るのですと発起人の渋垂氏はいう。
自然と子どもが未来へのキーワ―ド。
これがおろそかにされた国は未来はないのである。
本当に大変内容のあるフリートーキングだった。
この場に居合わせないとわからないほどに大事なお話を聞けた、話す事が出来た会だったと筆者も思いました。
さて、次は滋賀県の野鳥センターで高橋匡太氏のワークショップ開催!
是非滋賀へ来てくださいよ!

terada


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