2016年4月15日金曜日

『補足』
2015年12月記載記事
 〜高橋匡太氏のワークショップで作ったカメパオから次へ繋ぐの巻〜

カメパオ君が!!あ・・・それから

あ!カメパオが・・・
12月4日、琵琶湖はすごい強風に見舞われた。
それまで楡の木にくっ付いていたカメパオ君だった。
12月6日、琵琶湖の子供達は、カメパオ君に鳥の絵を描く予定だった。
ワクワクしていた子どもたち・・・
なのに3日前の出来事でした。
先生は、土曜日に琵琶湖に電話した。
野鳥センターの館長さんからの強風の話・・・
え!?大丈夫か?
急いで琵琶湖の田中さんへ連絡し、状況把握してもらおう。
田中さんの旦那さんが夕方野鳥センターに行って写真を撮って送ってきてくれた。
難しいですね・・・と。
掛川のアゴラの教室が終わり、違うカリキュラムに変えた準備をし、急いで琵琶湖に向かう。(18時)
21時着。暗闇の中、琵琶湖の野鳥センターのカメパオに向かう。
暗闇の中、カメパオ君はつぶれていた・・・直せないな・・・明日、早くここに来ようと先生は言った。
12月6日9時、カメパオを観に行くと、アゴラの卒業生で今、西陣織職人の彩子さんがカメパオの所にいた。
京都もすごい強風でした。そうだったんですね・・・残念ですね。と彩子さん。
先生はカメパオ君の写真をいっぱい撮った。
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ということで、カメパオが強風で壊れてしまいました。
みんなで、カメパオをしっかり見に行って、これからどうするかを考えながら、とりあえず、カメパオをはずしましょう。このままでは危険だからね。と先生。
子供達は、呆然と・・・
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いろんな角度からカメパオをながめます。
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中に入って感じる子もいます。
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あ・・・あ・・・
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あ・・・これはダメだ・・・ね。
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みんなスパナをもってボルトを外します。
小さな子も大人もみんな一個一個丁寧に外します。
なにかみんなカメパオ君にお話しするように一個一個ボルトを外しています。
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木の上に乗って組み立てた4年生のSくんはどんな気持ちだったんだろう。
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幼稚園児のY君もスパナを握って外します。
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お父さんも駆けつけてくださりカメパオを解体。
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みんな黙々と解体します。
解体作業だけれど、不謹慎かと思いましたが、なんか楽しかったと掛川のアゴラのお母さんが言いました。
いいえ、不謹慎ではありませんよ。カメパオ君が壊れたけれど、解体作業だけれど、これは決してお葬式のようなものではないよ。例えば、壊れたものにたいして、みんなは意味のないものと見なしてしまう。場合によっては、子どもたちに見せずに大人で解体して終わった事、もしくはなかったものにしてしまう。けれどそれでいいのだろうか?子供達は、朝来て、カメパオの存在すらわからず、壊れたんだと言う事だけ聞いて、次に行く。(最近では学校でも家庭でもよくある話。簡単に処理する)でもね。何が起きたかもわからず、無くなった。そして新しい何か代替えを与えられていいのかい?って先生はいう。
自然によって壊れた。けれど、それをちゃんとみる。そしてみんなで解体する。いろんな思いでカメパをかんじるんだよ、解体作業であっても。その作業の中に向き合う時間が生まれるんだ。一人一人。その作業を丁寧に丁寧に行う。この作業は次への大事な時間なんだよ。って。
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みんなは、残された楡の木を見上げた。
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たくさんの光の実とたくさんのナットとボルト
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子供達や大人たちが今までの作業の感想と思いとこれからの事をレポートしました。
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絵を描く大人たち。
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カメパオ制作を知らない本日参加の掛川から来た家族もいろいろと感じた事をレポートします。
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さ〜、レポートが書きおえた。
じゃ〜いつものように池田さんからのレクチャー。
今日は冬の琵琶湖の風景についてレクシャーしてくださいました。
冬って風景はみんなにとってどんな風景?
*柿の木のある風景。・・・鳥は渋柿のときは食べないけれど、段々熟してきたり干し柿みたいになったやつを食べる。で、時たま鳥に食べられずに地面に落ちた柿は、その日のうちにたぬきやハクビシンなどに食べられるんだ。
*湖北の風景・・・葉っぱがないんだ。葉っぱがあるとエネルギーがいるから、寒くて時雨多い湖北では木々は葉っぱを落として、エネルギーをいならいようにするんだ。逆にお日様がいっぱいあたる静岡の冬の景色は葉っぱがあるんだ。葉っぱがあってそこでエネルギーを作るんだって。
だから湖北の景色は貴重なんだよ。紅葉がしっかりあるんだから。
*クイナって鳥がみられる。クイナは冬の鳥。水鶏と書く。でも鶴の仲間なんだ。
葦の中にいる。細い葦のなかをぬうようにえさを探している。
時たま葦を刈ったことをしらずにそこにいる。少し間抜けなんだ。
*チョウゲンボ・・・ハヤブサの仲間。
小鳥やねずみをねらう。
*リス・・・山本山にいる。リスのいる所にはクルミがきれいに割られている。ガリガリと歯で割る。時たま木の穴がある。そこにクルミ、木の実がある場合はリスの餌の貯蔵庫。
*鹿の角が時たま落ちている。鹿の角は枝分かれで年齢がわかる。
そんなレクチャーをしてもらった。
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すると、植田さん登場!
おろしたてのびわますを持ってきてくださった。
漁師さんに頂いた貴重なびわます。ふつうならおいしいので、漁師さんは決して売らないで、自分で食べちゃうほどの貴重な天然もの。でもね、昨日も偶々食べたからって植田さんが貰ったんだって。
でもね、植田さん、琵琶湖のアゴラの子どもたちにわざわざ持ってきてくださった。
カメパオの様子をいつもみていてくださっていた野鳥センターの方々。
強風での出来事もふくめ、いろいろ感じてくださって、みんなに元気を出してもらおうとわざわざ持ってきてくださったのかな?って。優しい思いやり。
琵琶湖のアゴラは、優しい人たちに見守られながら形ついています。
ごちそうさまでした。植田さん。
みんなおいしい、おいしい。とニコニコ笑顔♩
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さ〜これからいつものように絵を描きます。
Y君は自動車をかきたいの!
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さ〜、次はクリスマス石膏ボード制作です。
アクリル絵の具を塗り終えたボードにそれぞれのクリスマスツリーを型どったものを置いて、そこにボンドと石膏を混ぜた液を塗りました。
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乾いたら飾り付け。
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Y君も成長したね!かわいいクリスマスボードが出来上がり!
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彩子さんも毎回参加します。楽しい!の一言。
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お母さんと子供達の絵。
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ボードも出来た!
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Y君ママの絵。高橋さんの光に包まれ柔らかい表情を出していたカメパオの記憶。

子供達もおとなもいっぱい大事なレポートを書きました。
そのレポートを冊子にして次に生かそうと思います。
ここでは、いっぱいいっぱい思いを書いてくれた二人の文を載せます。(みんなのも載せたいのですが、ごめんなさい)
この文は、みんなの思いを代弁してくれたような気がします。
是非読んでみてください。
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『今日来てカメパオを見てがっかりしました。
一生懸命みんなで協力して作ったカメパオが、どう説明すればいいのかわからないむざんな姿になっていました。作品もつぶれたり飛ばされたりしたものがありました。
もう一度カメパオの中に入ってくつろいだり遊んだりしたかったです。台風でもないと・・と甘く見ていたのを後悔しました。
本当はすごく暖かくて楽しい場所だったのですが、寒くて、壊れて、ついにはなくなってしまいました。
遊びたい!もう一度行きたいと言う気持ちがいっぱいだったので、すごく悲しかったです。学校からも行く予定だったので、みんなに見せたかったな〜と言う気持ちもありました。
カメパオのボルトやナットを外している時、自分たちが作ったものだからちゃんと責任を持って、片付けないといけないと思いました。
でももう一つ悲しい事がありました。それはみんなの頑張りと思いが水の泡になってしまった事です。私もカメパオを作っている時、“もう少しで楽しい場所が出来るんだ!”と思い協力してみんなとカメパオを組み立てていきました。カメパオが出来た時はもうずっとそこにいてもいいと思うぐらいすごく嬉しくって、夜でも昼でも行ける時は行こうと思っていました。でもその願いは叶いませんでした。
自分たちが協力してつくったものが野鳥センターのシンボルになると思うとどんなときでも嬉しくなりました。こんなすごいものを作ったのは初めてだったので、つくり終えた時は結構大きくってすごいと思いました。まさかこんなにすごいものが出来ると思いませんでした。しかもそのすごい+(プラス)光できれいだったので、わたしにとって、すごいよりもっと上のすっっっっっっっっっごいものでした。
他にもいっぱいカメパオを中心としたものをいっぱい作りたかったりしたかったのです。もう少し2016年一月一日でもよかった。新年としてもっとすごい飾りを付けたかった。もっと面白い絵をかきたかった。もう一度カメパオをつくれるなら作りたいです。
でももし作れないなら、作って完成した喜びを思い出としてしまっておいた方がいいのかなと思いました。
完成したときの写真があるので、壊れる前にとっておいてよかったと思いました。飾り付けは光る鳥と光る実でした。まだ絵は描いていませんでした。でもとてもきれいでした。こんな奇麗なものが最後には無くなってしまったのは、すごく悲しかったですが、こんなきれいなものが作れてよかったと思いました。』                              小学4年生 S。

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『作ったときはとってもうれしくて帰りたくなかったけれど、今日来てもっと遅くまでいればよかったと思いました。野鳥センターに来る前、朝ご飯を食べていた時にメールを見て、破壊さえたと書いてありましたが、こんなにひどくなっているとは思いませんでした。でもこれだけ壊れるんだったらすごい強い風が吹いたんだな〜と思いました。私はこの自然のすごさを甘く見ていたので、やっぱり自然は甘く見てはいけない、自然はすごいと思わなければならないことをカメパオが壊れたおかげで知りました。本当はこんな事を言ってはいけないのかもしれませんが、カメパオが壊れたおかげで自然はすごいと言う事が本当に良くわかりました。これからもその事は忘れないと思います』  小学4年生 T。
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11月20日金曜日、琵琶湖にアゴラ森出版の本屋まわりに行った時に野鳥センターに立ち寄りました。いくつか光の実は落ちていたものの、カメパオ君は元気よく琵琶湖の空を仰いでいました。
野鳥センターの館長さんもこのカメパオを感心して見守ってくださっていました。が・・・
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