2012年4月21日土曜日

ご協力お願いします!


 桜の花びらも散り始め、そろそろ新緑の季節へと移り変わろうとしています。
さて皆様にはお変わりなくいかがお過ごしのこことでしょうか?
このKAMEの翼プロジェクトが発起いたしまして、二年目に入りました。
早々に今年夏に滞在制作される二人の若者が選ばれました。また新たな面白い若者の創造をまじかで感じられる事にワクワクしております。
このKAMEの翼プロジェクトは、創造する若者や子どもたちをサポートする事を趣旨として生まれました。そのように去年のプレイベントでは土井由紀子さんと大塚朝子さんが選ばれ、滞在制作をし、子どもたちとの交流も生まれ、たいへん迫力ある作品を生み出されました。また光のアーティストの高橋匡太さんは、何度となくアゴラに来て子どもたちに光のワークショップをしてくださいました。子どもたちは、創造する大人や若者の表現をまじかで見て、興奮冷めやまぬ状態でした。創造する事を失いつつある子どもたちの様子に明かりが灯ったような気がしました。
去年は、東日本大震災が起こり、日本中悲しみの渦に包まれました。私たちKAMEの翼プロジェクトのメンバーもそれぞれに思考し、行動しました。
津波被害に対し、被災地の女川・石巻に行きそこの人たちに関わりを持ちました。また今回の震災は、フクシマの原発事故で、人々に終わらない苦しみを与え続けています。その事に対しKAMEの翼プロジェクトは今年3月18日にフリージャーナリストの渡辺幸重氏の講演会「私たちはフクシマ後をどう生きるか」を開きました。アゴラの近隣の方に来ていただき、それぞれが原発事故後の私たちの生き方を見直した事と思います。
4月15日、浜岡原発がある御前崎市の市長選があり、石原氏が当選されました。早々に国から県に浜岡原発の立地に至る補助金が入ったと4月17日のNHKのニュースで報道されました。福井県では、大飯原発に対して国が早急なる再稼働にむけての安全宣言を出しました。国は本当に原発に対して真剣に捉えているのか?フクシマの出来事で学んでいるのか?疑問は膨れ上がるばかりです。この原発問題は、これからの成長していく子供たちを取り巻く大きな問題です。
私は40代ですが、原発問題に対し、無頓着でした。子供のとき授業で習ったり、大人に教えてもらったことは、原爆に対してはありましたが、原発に対しては無に等しかったと思います。今フクシマの事は、戦後広島・長崎の原発や第五福竜丸の被曝問題があったにもかかわらず、平和利用として同じ核を使う原発を容認し、学ばなかった日本の罪だと思います。そのような事を40にして改めて思考するこことなったのはどうしてか?・・・その事を思いますと、これは教育の誤りに至ります。
子供のときに怖いという感覚を大事にし、どう生きるかを大人が子供の前で語っていれば、子供はそれなりにものの見方、生き方、そして核の問題に対しても思考できたはずだと思います。
今日本は資本の原理に基づいて、利潤を生む事を大事にしています。そしてその原理に基づいて大人たちは生きてきました。原発は産業となり、危ないという概念を超え、人権を無視し利権と大きく結びついています。
経済発展を重視した日本のあり方が社会の仕組みを作りました。そしてその経済中心の教育が今の大人を作り、そして若者や子どもたちもがその教育の中で育っています。
その考えをもう一度考え直す時が来ていると思います。
学ばなかった大人がちゃんと思考し今を生きる。そしてちゃんと生きる大人が創造する若者や子供たちを支える。本来の人間としての優しさの循環する社会になれればいいのではないかと思います。
ちゃんと思考する大人が子供の巣立ちを見守り支える新しい社会の仕組み。利害と結びつかないフラットな社会。この日本にそんな優しい大人が点在しするネットワークがあればどうでしょうか?それがKAMEの翼プロジェクトのもうひとつの趣旨です。
KAMEの翼プロジェクトは、里山にあるアゴラを拠点としてちゃんと生きる事を思考し、話し合える場とその場で子供たちは育んで行きます。
このプロジェクトに一人でも多くの方がご賛同していただける事を願っております。未来の子供たちに私たちの意思を伝え守りましょう。

ぜひともKAMEの翼プロジェクトに
サポーターとして資金協力もお願いします!

このKAMEの翼プロジェクトは掛川のアゴラ子ども美術工場主宰の渋垂氏が発起人として、その考えに賛同した大人ひとりひとりが参加し運営している小さな非営利団体です。活動資金は皆様からのサポート資金と我々チームメンバーの個人の資金で成り立ております。(チームメンバーはサポーターでもあります)まだまだ団体としては小さく、活動理念をちゃんと持って活動しておりますが、資金の面で皆様の協力を必要としております。理念、趣旨にご賛同いただき、今後の運営を続けていくための資金提供を是非ご協力お願いいたします。
またお知り合いの方でご協力いただける方がいらっしゃいましたなら、ぜひともお伝えください。
このKAMEの翼プロジェクトは支え合う大人自らの発想を大事にし、広がりを持たせるものとしていますので、サポーターの皆様もぜひともアゴラに行き来していただき、活用してください。


KAMEの翼プロジェクト事務局  寺田