2011年12月31日土曜日

一年間サポートありがとうございました。

今年もあと7時間あまりになりました。”KAMEの翼”プロジェクでは、サポーターの皆さんをはじめあたたかく見守ってくださった多くの皆様に、たいへんお世話になりました。ほんとうにありがとうございました。


一年を振り返ってみます。


”KAMEの翼”プロジェクトの立ち上げ、リーフレットの制作。メンバーで真剣に語り合いました。そして、かつて経験したことのない地震、津波、原発災害。3月末にプロジェクト発表を考えていた私たちは戸惑いながら、、今、何をするかをスタッフで語り合う。リーフレットは色校正の段階で一旦、ストップ。京都みなさんと、東北現地の情報交換、被災地へどう対応するか、プロジェクトを進行するかどうかはなど真剣に語り合いました。状況の把握、その上で判断することに。4月19、20日現地に入る。石巻、女川町の状況。現地女川第一保育所、女川町と連絡を取り合い、どんなサポートができるかを探る。震災への対応、プロジェクト展開を決める。5月12日掛川市役所記者クラブにてプロジェクトの発表。中日新聞掲載。5月13日から17日女川町第一保育所、第4保育所に入る。14日、第4保育所では女川町の保育者とカメパオプロジェクトのメンバー中原、黄瀬、渋垂とカメの翼のメンバー寺田、原田らも加わり現地でカメパオが必要か、役に立つかと現地の皆さんと確かめ合う、同時にカメパオに入れる人形ブランケット、抱き枕(寺田制作)の提案を行う、翼のメンバーの寺田、原田、渋垂は15日以降第一保育所などで、アロマ化粧品、アロマ石けん作り、プランタンに花を植える、避難所の子ども達との交流。原田はその後も現地に残り、長期のボランティア活動を行う。6月26から28日第一保育所、保育サポート。保育者サポート、寺田制作のテラコッタのお地蔵さんと翼メンバーの木村から預かったお守りストラップを保育者に渡す。


そして、7月29日からプレイベント参加の大塚朝子さん、土井由起子さんがアゴラに入る。翌日7月30から8月1日のアゴラキャンプに参加。8月2日からアゴラのアトリエで1ヶ月間の制作に入る。8月12日から被災地に長期ボランティアを継続したメンバー、原田の写真展を開催。13日サポーター交流会にてテラコッタ制作。14日フリートーク土井由起子、大塚朝子、高橋匡太、中原浩大、黄瀬剛、能勢陽子、プロジェクトメンバー、サポーターらとフリートーク。有意義な日でした。
8月19日20日、第一保育所、第四保育所に保育サポート、保育者のテラコッタ制作。


8月28日、大塚朝子さん、土井由起子さんの滞在制作終了。原田写真展、8月28日終了。
9月1日大塚朝子、土井由起子展、開催。同時に女川の資料展んの保育者のテラコッタと女川の保育者と震災の資料展開催。
9月10日、11日高橋匡太さんの光のワークショップ、アゴラの子ども達と行う。光の実、有機ELの光の紐。17日、18日、光の紐、アゴラの塗り絵、アゴラのライトアップ、バルーン、9月24日、25日、地上絵ワークショップ、光の実、光の紐で地上絵、光るバルーン、アゴラライトアップ、夢の家。
高橋匡太さんの光のワークショップは子ども達に夢を膨らませてくれた。
9月19、20日女川の保育者にテラコッタ作品を届ける。
10月11日、プロジェクトメンバーと大塚さん、土井さんを囲み手料理の会食会。東京からリーフレットを精魂込めて書き上げてくれた丸山さんも参加。


この一年プレイベントを記してみました。
みなさんの思いで、振り返ってみてください。


よいお年をお迎え下さい。


そして、大事な情報。


高橋さんの夢の実が今夜山下公園に光ります。
陸前高田の子ども達、横浜の子ども達の光の実3000個が光ります。
この模様をNHKゆくとしくるとしで放送します。
9月、アゴラの梅の木と柿の木に光った実です。


光の実を見ながら新年をお迎えください。


shibutare


p.s.高橋さんの光の実、ゆく年くる年の情報は下記サイトで見れます。


NHK横浜放送局のトップページ/http://www.nhk.or.jp/yokohama/

横浜市文化観光局HP/ /http://www.city.yokohama.lg.jp/bunka/outline/miryoku/hope.html

2011年10月20日木曜日

プレイベントを終えて~

10月17日、プレイベントを終えて、土井由紀子さんと大塚朝子さんを囲ってささやかな食事会を開いた。
といってもАgora子ども美術工場でサポーターがひとり1~2品持ち寄ってのささやかな会。
どこかの飲み屋かどっかで食事、お酒を飲みながらの会を想像するだろうが、KAМEの翼のメンバー達は、熱い話が炸裂し、時間の区切りある場所では主旨がぼける。
そして何処よりもゆったりと気兼ねしない場所で、個々の手作りの食事はやさしさが詰まっていてなんとなくいいのだ。
そんなこんなで、おいしい食事をいただいてフリートーキングが始まった。
参加者は京都から土井さん、大塚さん、東京からリーフレットを担当した丸山さん、そして静岡メンバーの渋垂先生、辻さん、木村さん、原田君、私寺田と新しくメンバーに入った藤原君の9人。


 突然原発の話が始まった。
「東京のぼくの住んでいる地区では、剪定した木を市がチップにしてくれるんだけれど、検査の結果廃材から高濃度のセシウムが検出されたようで、市がその剪定した木などをチップにすることを引き受けなくなった。風評被害ってどうなんだ?
福島も群馬も茨城も大丈夫というが、東京で出ていること・・・原発について国や東電は、メルトダウンの話を伝えた時期が遅すぎる、そのことはいち早く分かっていたことではないのか・・・」
「駿河湾まで海から放射能が検出されている・・・」
「菅直人がいなくなって、野田さんがいった言葉・・・大丈夫な原発を!・・・それでいいのか?」
などなど原発論争は終わらない。
すると若き意見が出た。
「原発と交通事故の死者の問題、産業が発展するには、今のところ原発はやめれないでしょう。」
「いや~それは違う!原発についてどうするか?どう思うか?という問題で、交通事故の話と並べたてる話ではない。原発を持ってはいけない。人間は踏み入れてはいけない領域がある」
「でもこのたくさんの人口を支えるのは、産業が大事で、そのためにはエネルギー確保が大事で、今はまだ原発でしかまかなえない・・・それにいつかきっと人間は核融合を成功させる。すると安全な原発を作ることが出来る」
「核融合の技術を本格的に使うには30年余り、まだ年月が必要だろう。それまで危ない原子炉を動かし続けるのか?」
「たとえ今原発を停止したとしても、原子炉をとめてしまうことは出来ない。原子炉は10年間は動かさなければいけないようだ・・・30年後の核融合ができるまで、原発を動かし続けることは、先送りして、危険な状態をずっとさらしているだけなんだよ・・・」
「でも原発で働いて雇用を確保している人はどうなるんですか?原発のお蔭で生きているんではないんですか?」
「原発が最初からあったわけではない。原発を推進する方向性・・国や電力会社からの圧力、豊かさの引き換え、お金の保障と危険との関係・・・」
「NOといえるかいえないか・・・自分は原発についてどう思うかが大事だ。」

そのうちに科学の発展について話が広がる。
「クローン技術、IPS細胞、透析・・・科学の発展は、人の命を救っている。だからクローンもたくさんの人の命を救うには大事なことです。」
「いや、それはだめでしょう。人間は触ってはいけないものに手を出してはいけない。透析も一見命を救われているように見えて、人間の尊厳を奪っているような気がする。長く生きることが大事とか、命があっても生かされて依存しながら生きることは本当にいいのだろうか?医療の問題点もそこにある。原発だってそうだ・・・ウランをネイティブアメリカンは触ってはいけないものとしてたのに白人が見つけ、使ってしまった。そのことによってレントゲン、治療に確かに光を見出したかもしれないが、その光の後ろには大きな影が存在する。今私達は問われているんだ。どうするか・・・」
「でも人は火を使ってしまった。でも豊かさは得たでしょう。」
「火と原発は違う」
「手塚治虫氏が「火の鳥」で言ったように、宮崎駿が「もののけ姫」で伝えたように・・・ライ病で苦しむ人のために永遠の命が得られる・・・デイダラボッチの首をしとめようとしたこと、猪がたたり神になってしまったこと、その結末は、たたり神になてしまった猪は、デイダラボッチに息を吹きかけられ死んでしまう。生きとし生けるもの・・・自然の摂理をゆがましてしまうことがいいのかどうか、永遠の命、苦しみを救うためにやってはいけないことに手を出してもいいのか・・・」
結論はでないがたいへん熱いトークが交わされた。

その後土井さんと大塚さんに今回のプレイベントについて話を聞いた。
土井
「このプレイベントの体験を経て、今自分の仕事(子ども美術教室)で、子供達に対して、ゆとりを持って関わっている自分に気付く。どんなことが・・・?と問われるとまだ何もいえないが、少しそんな変化を感じる。
制作活動については集中できた。ハードだったが向き合った。
今回の体験で、自分の性質をいやというほど知り、また発見することもあった。」
大塚
「一ヶ月は短い。ハードだった。初めての場所でのプレッシャーもあったかも知れない。私の場合、、一ヶ月おいてから展示したかった。
ここで人と関わることは、分かっていたが、実際人が来ると、一日が早く、また変化がありすぎて・・・もっと自分をオープンにするべきだと分かっていても、自分は逆に閉鎖的になっていく。
自分は距離を置いて作品を作るという形しか出来なくて、人と関わっていられなかった。それはよくないと分かっていても遮断する自分がいて、・・そんな自分をわがままだとも思った。
作品が出来たから、これで良しということではなく、私は作品を作ってからも振り返ったり、展示の仕方を考えるのに時間がほしいので、今回の制作1ヶ月して、その後すぐに展示するということは私にとってハード。
でもこのプレイベントに参加してよかった。」

そのふたりの意見に渋垂氏は、「今後作品と展示の期間を考えよう。そして今の意見を来年からのイベントに加味していこう。しかしこのイベントは、評価されるとかいう作品展ではなく、この試みは今後の君達への通過点であり、また体験の一こまであり、今後の糧となることだと思っている。」と伝えた。
そして「表現することは社会的行為だということを理解した時、そしてそれが成し遂げた時にアーティストとして呼べるんだと思う。」と述べた。

長い長いフリートークの食事会だったが、それぞれが充実した時間を持ったといっていた。
大塚さん、土井さんお疲れ様でした。

10月17日を持ちまして土井由紀子&大塚朝子の作品は本人の元に帰って行きました。
女川資料展は、今もなお、Аgora子ども美術工場アトリエ二階で展示しています。
被災地・女川町の状況を、ただいま4月から9月19日の半年間を展示しています。
そのつど新しい被災地・女川町の情報を更新していきますので、時折こちらに足を運んでくださいませ


2011年9月29日木曜日

明日最終!プレイベント土井由紀子&大塚朝子作品展


明日、9月30日を持ちましてプレイベントの土井由紀子&大塚朝子作品展が終了となります。
ぜひともKAМEの翼プロジェクトの初年度の活動であるプレイベントの作品展にお越しください!

若者の表現を思いっきり試す機会を持ってもらうために、大人各人が利害関係なくして、純粋に若者や子供達をサポートするこのKAМEの翼プロジェクトは5月12日、記者発表を機に動き始めました。
少しずつ少しずつ・・・カメのようにゆっくりじっくり・・・
そして7月30日からのアゴラのキャンプから若者のサポートが始まりました。
その若者は8月中、里山の古民家に寝泊りし、子供達とかかわりながら、同時に被災地・女川へ4月から支援に行ったKAМEの翼のメンバーの活動を感じつつ制作活動に取り組みました。
この作品展は、単なる展示会ではないように思います。
評価されるかどうかと言うことの次元ではなく、ゆっくりとした時間の区切りがない空間で、大人の優しさと子供の純粋な表情を目の当たりにした若者が、五感をいっぱい使って表現した形です。
この作品からきっと彼女達は、何かをつかんで今後の生き方の糧にされていくここと私自身思っています。
そう私がいえるのは、彼女達を傍でサポートして、いっしょに8月、9月を過ごしてきた私自身をも、今までにない感覚を得られたからです。
明日1日ではありますが、彼女達の作品を観に来てくださいますように~。

terada

アゴラで見つけたバッタの脱皮。こんな感じでみんな徐々に脱皮し始めるんだよ♪
 そしてカメのようにゆっくりじっくり育んできた子供達や若者、そして大人まで羽根が生え、自由に飛び立っていくのです♪

高橋匡太の光のワークショップ第2弾


先々週、先週に続き今週も高橋さんがAgora子ども美術工場に来てくれました。
本記事では、9月25日(日)に実施された“高橋匡太の光のワークショップ第2弾”について報告させて頂きます。
第1弾、第1.5弾についてはこちらをご覧下さい。



高橋さんは子ども達に第1弾のワークショップで、簡単に手に入れることの出来る小さなLEDライトや野外作業用の投光器のみを使用し「誰もが工夫次第で光を使っていろいろな面白いことができるんだよ」ということを教えてくれました。
それに対し、第2弾では様々な機材を使って、まるで魔法使いのように次々と普段出来ない刺激的で楽しい遊びを子ども達に提供してくれました。
今回は30名程度の子ども達が参加しました。それに、ご父兄の方々、Agoraのご近所の方々などを含めると全体で50名程度になりました。子ども達も大人達も次々に出てくる新しい道具、遊びに興奮しっぱなしでした。



~ワークショップの詳細~内容を準備から順に紹介します。
・準備
高橋さんは前日の24日に掛川にやってきてその日の内から準備が始まりました。

照明機材

写真の機材は、建物などをライトアップする際に使用されるLEDの照明機材。これは、パソコンと繋いで様々な色や強さの光を出すことが出来る本格的なものです。

照明のテスト 外から
照明のテスト 室内

様々な色が次々に出てくるので、Agoraの中は光で溢れ不思議な空間となりました。
前回の記事(こちら)で報告させて頂いた“あごらのぬりえ”をこの機材を使ってライトアップで再現します。

地上絵の練習

また、24日、25日昼間のAgoraの教室では、子ども達が“光る紐で描く地上絵”の練習を小さな紙の上でおこないました。1本の糸で絵を描くには一筆書きで絵を描かなければいけないのでとても難しいのですが、花や亀や虫、鳥など様々な絵が出来上がりました。
ワークショップでは、これが光る紐で大きなサイズになって地上絵になりました。

夢の実
今回は事前に設置

前回のワークショップで作った“夢の実”。今回は数が倍近くに増量されました。



・25日
日が落ちて十分に暗くなった午後6時に参加者はAgora子ども美術工場に集合しました。

集まった子ども達

室内で簡単に挨拶・説明を終えると、Agoraの表の普段駐車場として使用している広場に皆で輪を作ってワークショップが始まりました。

・光る紐による地上絵

光る紐が渡されていく

輪になった子ども達に、それ自体が発行する不思議な紐が渡されました。

光る紐で作ったハート型が見える
振ったりして動かしてみる

端から端までつながった1本の紐を皆で持って、色々な形に変えたり振ったり動かしたりしてどんなものか確かめました。
光る紐の扱いに慣れたら、子ども達は3つのグループに分かれ、それぞれが大きな地上絵を光る紐を使って描くことに。

クローバー
クローバー完成
上から確認
鳥完成
人の輪
人の輪
人の輪完成


最初のグループはクローバー。次が、鳥、最後が人の輪を描きました。
絵が出来ると子ども達は2階に上がり上から見て確認し微調整して完成させました。
1本のつながった紐で絵を描くのは想像以上に難しく、ある場所がしっかり描けると別の場所がおかしくなったりして苦戦していましたが3つすべてしっかりと完成しました。

・Agoraのライトアップ
ライトアップには、前述のハイテクLED照明器が使われました。
このライトはパソコンからの指令で自由自在に色を変化させることが出来ます。
今回はなんとこれを使って、子ども達が事前に描いた塗り絵の通りにAgoraの色を変化させてくれました。
20パターンほどの配色が自動で切り替わるようにセットし、皆でちょっと離れた場所から鑑賞しました。







どれもとてもきれいでまるで違う建物になってしまったようでした。

・バルーン飛ばし
バルーン(当日昼間)


最後は、大きなバルーンに光る紐の先端を繋いで皆で空に飛ばしました。
バルーンにはヘリウムガスがパンパンに詰められているので手を離せば空高く上がっていきます。


浮かべる前に 皆でカウントダウン
光る線が空に上っていく 


そのバルーンに光る紐が付いているので、光る線がするすると空に上っていくような不思議な光景でした。
幸い風があまり吹かなかったためかなり高いところまでバルーンを飛ばすことが出来ました。







最後にそのバルーンも光らせて、夢の実、ライトアップされたAgoraと共に鑑賞して今回のワークショップは終了となりました。
とてもきれいな光でしたが、これはこの晩だけ・・・。まさに“夢の家”といった感じでした。

高橋さんは、また暇を見つけてAgoraに来てくれるそうです。
その際は、本ブログにて告知させて頂きます。


高橋さんありがとうございました。

harada

2011年9月27日火曜日

プレイベント・土井由紀子&大塚朝子作品展最終日迫る!

KAМEの翼プロジェクトのプレイベントである、土井由紀子&大塚朝子作品展が9月30日で終了します。
残すところ後3日!
皆様、どうか彼女達が8月にアゴラに滞在し、制作に打ち込んだ迫力ある作品を見に来てください!
土井由紀子さんは、アゴラの子供達と出会ったことで、やさしい絵本を完成させました。
僕の中にはいろんな人との関わりの中で育まれる大事な大事なものがいっぱい詰まってるんだよ♪とちょっとうれしくなるような、きゅんとするお話。
是非そのやさしさに触れてみてください。
また大きな油絵の作品、立体の作品も見ごたえあり!

大塚朝子さんは、大塚さんの不思議な感性があふれた立体作品。
やさしさと感触と怖さと面白さと・・・様々な感覚を味わえる作品です。
アゴラという里山に都会的な匂いをつけた感じにも思えるの・・・私には。
最寄の方はぜひとも、足を運んでくださいね!

そして我々カメの翼のメンバーはまた被災地・女川に9月19日、20日といってきました。
今回は、8月18日に女川の保育者の作ったテラコッタの作品をアゴラで焼き上げ、しばらく、アゴラで展示していた作品を、女川の保育者にひとりひとり手渡しに行きました。
先生方はたいへん喜んでおられました。
震災から半年が過ぎ、皆様はひとりひとり歩み始めていらっしゃいました。
我々が4月から訪ねた避難所・女川第一保育所は8月31日をもって避難所から、もとの保育所になりました。
そして10月3日より保育が再開されます。
あのごった返していた避難所は、ガランとなっていました。
被災地は、少しずつ生活基盤は、普段の生活に近づいているように見えます。
しかし先生方の心は、半年たってじんわりじんわりといろんな思いに触れ始めていらっしゃっています。
本当の支えはこれからです。

女川保育者のテラコッタ作品展と資料展は9月18日を持って終了しましたが、引き続き和室ギャラリーでは、女川資料展とテラコッタ作品を写真に取りましたのでその写真と、9月20日の先生方の写真を展示しています。
そちらも覗いてください。

被災地・石巻市 震災1ヵ月後は真っ暗な町でした。 震災半年後の今、商業施設は、明るい町になりました。
女川の先生方に、女川保育者のテラコッタ作品展の模様を見てもらっています
 女川の先生方にテラコッタ作品を手渡しました。
                   













物資がいっぱい詰め込まれていたお遊戯室は、ガランとなっていました。

9月10日から3週間にわたる高橋匡太さんの光のワークショップが無事25日に終了しました。
特に25日の最終日は、子供達の想像した虹色のアゴラが夜の里山に浮かびあがり、七色の巨大風船が光の線を放ちつつ夜空に浮かび、鳥やクローバー、人の輪の地上絵が出来あがりました。
この興奮は普段味わえないものでした。子供も大人も!
その模様は後日アップします♪
高橋さんご苦労様でした。

m.terada

                  巨大風船に子供達はワクワク♪
                       夜に虹色の風船と地上絵、アゴラの塗り絵♪



2011年9月18日日曜日

高橋匡太の光のワークショップ第1.5弾

Agoraにバルーン出現

先週、静岡県掛川市のAgora子ども美術工場にて光のワークショップをやってくれた高橋匡太さんが、今週も来てくれました。
来週の25日(日)は、どなたでも参加できるよう予定しておりますが、今回は突然の来訪でしたので先週の昼間と同様に、Agoraの教室の子ども達に先生の渋垂に代わって教えてくれるという形でした。25日の準備・実験も兼ねているということなので、どんなだったか報告させて頂きます。
なお、前回9月11日のワークショップ、高橋匡太さんについてはこちらをご覧下さい。

・9月17日(土)
昼前に新幹線で掛川にやってきて、そのままAgora子ども美術工場の小学生の教室の子ども達にワークショップをしてくれました。
前回の、蛍光灯にフィルムを巻いて部屋の照明を変えてしまう“夢の家”と、光る実をたくさん木につける“夢の実”に続いて、今回は大きなバルーンが登場しました。

事前に用意してくれてあった特大のゴム風船を、途中までは皆で代わる代わる息で膨らまし、仕上げにヘリウムガスを詰めて、空気よりちょっとだけ重い状態にしました。

息を吹き込む
仕上げにヘリウムをボンベから
ぱんぱん

来週は、そのバルーンをヘリウムガスだけで膨らまし、夜の空に浮かべる計画なのですが、今回はその予告編として、そのバルーンで子ども達と遊びました。
Arogaから歩いて直ぐの公会堂にあるゲートボール場で、子ども達は汗びっしょりになりながらも、大きなバルーンを追いかけ、ボールと一緒に飛び跳ねていました。
バルーンには飛んで行ってしまわぬように紐が結びつけられていたので、移動中は皆でバルーンを散歩させているような光景でした。



そして、Agoraの建物が子ども達が考えた配色になってしまうという、夢の企画?も用意してくれていて子ども達に“あごらのぬりえ”が渡されました。子ども達は色鉛筆を手に取り思い思いの色にAgoraに色を付けました。
高橋さんは、この塗り絵を持ち帰り、来週にはその絵の通りにAgoraをライトアップしてくるのだそうです。以下に子ども達の塗り絵を数点アップします。来週これらが現実になります!?

あごらのぬりえ




・9月18日(日)
前日に引き続き、通常通りAgoraで開かれている教室で小学生の子ども達にワークショップをしてくれました。
土曜日とは子ども達のメンバーが変わるため、前日と同様に、“あごらのぬりえ”とバルーン遊びをしました。
それに加えて25日にやる予定の光る紐による地上絵描きの練習として、ロープで大きな絵を皆で協力して描きました。

バルーンには余計にヘリウムガスを入れたため、前日よりも簡単に浮き上がるようになりました。
ちょっと触っただけで遠くまで飛ぶので、ただでさえ暑いのに子ども達は思いっきり走り回り汗びっしょりになってしまいました。




地上絵は、子ども達が皆で協力して長いロープなどを使用し5mほどの大きな絵を地面に描きました。
星やハートなど簡単な図形から始めてネコやヒトなど少し複雑な形にも挑戦しました。
子ども達は2組に分かれて、1組が2階に上がり、上からもう一組の地上にいる子ども達に指示を出し絵を作り出しました。
上と下の意思疎通をとるのがなかなか難しく、ちょっといびつな形になってしまったりもしましたが、それも愛嬌で良い絵が描けました。
来週は、これを光る紐を使って夜におこないます。
他の光るライトなどを組み合わせておもしろい絵が描けそうです。

皆でロープを持って
いろいろな形に

「耳をもっとおおきくー!」

・来週の予告
“あごらのぬりえ”のライトアップに、光る紐による地上絵、バルーン飛ばし、さらに第1回でやった“夢の実”や“夢の家”も改良・バージョンアップします。
25日は内容盛りだくさんです。

夢の家

25日午後6:00、Agora子ども美術工場集合、ワークショップ開始です。
どなたでも参加可能です。お近くの方、ご興味を持たれた方は是非お越し下さい。
詳しい場所、連絡先はページ左上部にあります。

harada