2017年9月26日火曜日

山田真氏&藤原辰史講演会

http://agorako.exblog.jp/26070116/
アゴラ子ども美術工場に詳しく記載しています。



山田真氏&藤原辰史氏の講演会あと対談のお知らせです。

2017年10月15日日曜日、13時30分〜16時半まで。
定員50名 参加者は事前に連絡をお願いします
参加者2000円
☎0537−27−1428 or 090-6351-6633
Emaill:agoraart@thn.ne.jp/URL http://web.thn.jp/agora/

「子どもと戦争史2」
=--薬と子ども、子どもと戦争、戦争
と菌--=
里山の風景はここ2年で大きく変わった。老齢化した耕作者は、茶草葉農法の茶畑を止めた。
竹が生い茂る荒れた茶畑,手間のかかる米づくりは,休耕田と畑に変わりつつ細々と続く。にぎやかだった蛙の鳴き声は,何かおとなしく聞こえる。社会を取り巻く事象の変化は、まず子どもたちを襲った。いつの時代もそうだが子どもたちからなのだ。敏感で窮屈な思いをもちながら、力ずくでは敵わない子どもたちは、学びの場で、地域で、家庭で「おとなしく」と嗜められ、逆らえば、問題児としてあつかわれる。親や教師は、子どもをカウンセラーへ、時には、診療内科の医師に委ね、病名がつく。従来のちょっとわからん子ちゃんやいたずら坊主に病名が付けられると、精神薬投与が始まり、本来の自分ではない自分に変えられる。これが“教育の医療化”?この数年、アゴラで見た子どもを取り巻く現状だ。大人は子どもがおとなしくなったと「ほっと」する。ほんとにこれでいい?教育
の医療化って?医療産業が儲かるって?国の軍産学共同の推進の中、軍需費の拡大って?弾道
ミサイルの国の対応???里山の空はいつの間にか軍用機が飛び交う。煮えたぎります。本当に今何が起こっている?腹の記憶が沈んだ歴史を呼び覚まします。今日、地の脈に新水流れる。
アゴラ子ども美術工場 渋垂秀夫

山田真(やまだ まこと)
岐阜県美濃市生まれ
小児科医
東京大学医学部卒業
八王子中央診療所所長
森永ヒ素ミルク中毒、水俣病等の被害者支援、
福島第一原発事故における被曝者の健康相談など、
常に患者、被害者の立場に立った医療活動を続けている。
著書
『水俣から福島へ』岩波書店
『はじめてであう小児科の本』福音館書店
闘う小児科医』―ワハハ先生の青春 ジャパンマシニスト社
子育て―みんな好きなようにやればいい太郎次郎社エディタス
子どもに薬を飲ませる前に読む本』講談社
『障害児保育』 創成社新書
『育育事典』(共著)岩波書店
藤原辰史(ふじはら たつし)
北海道旭川市生まれ
京都大学総合人間学部卒業
現在、京都大学人文科学研究所准教授
自由と平和のための京大有志の会
歴史学の立場から「農業」や「食」を考え
飢餓や戦争と平和への提言等の活動をしている。
著書
『カブラの冬』人文書院
『稲の大東亜共栄圏』吉川弘文館
『ナチスのキッチン』水声社(河合隼雄学芸賞)
『ナチス・ドイツの有機農業』柏書房(日本ドイツ学会奨励賞)
『食べること考えること』共和国
『トラクターの世界史 』人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち 中央公論新社
『戦争と農業』集英社インターナショナル

2017美術手帳10月号に『人間チューブ論』発表掲載。