2012年8月29日水曜日

加藤元さん&大見明子さん作品展示始まりました!



 今日から加藤元さん&大見明子さんの作品展示が始まりました。
朝、アゴラ子ども美術工場へ行き、早々に作品を見ました。
加藤さんは、アトリエを二カ所、そして外にも作品展示して、アゴラの空間を思い存分使った作品となりました。
ちょっとほっとするような、クスッとするような作品です。
そしてそうだな〜って言う作品です。
空気感というのか、風というのか、ここアゴラという場所の偶然性と言うのか、たまたまがたまたまを呼び起こし、不思議な流れを作っている。
田園風景の中に芸術が絡み合う。
この里山に一ヶ月滞在したからこそ、この場において表現した。
大変ここを知り尽くした作品だと私は思います。
なんかいい♩間がいい♩表情がいい♩
加藤さんの人柄もそこにあるようです。
加藤さんの作品は里山の中にとけ込んで広がってゆく〜
現代アートって私はあまりわからなかった・・・
でもこの作品は、心地いい♩ニアンス・・・感覚・・・偶然の出会いって感じです。




 二階は大見さんの作品展示。
そっと二階に上がってみた。
階段の途中くらいから画像が見えてきた。
♩〜♩〜!わ〜すごいすごい!
声が自然に漏れた。
そして引きつけられるように二階に上がって画面にくぎつけ!
とにかく面白い!面白すぎておなかのところがキュっとくる。
そして涙が自然と潤んできた。
感動したのかな?何だろう?うれしい?楽しい?なんかいい♩
いくつものアニメーションを見たけれど、こんなに余韻に浸れるアニメーションってあるんだろうか・・・
アゴラの子どもたちの作品が、歴史を刻んだ忘れ去られた作品も、大見さんの息を吹きかけられて動き出した。意思を持ち出したというのだろうか。
ほんとうにいいんだ〜。
うれしいくらいにいいんだ♩
私は子どもたちを知っているからなのだろうか?作品の作者の背景を少し知っているからなのか、その子どもが昔どんな気持ちで描いていたかってことが何となく想像できて・・・その想像どおりに画面の中で動いているんだ。
まだお座りしていた赤ちゃんが、ちょっとずつ動く事を覚えて、ある日立って歩き出した。そんな感じ。子どもたちの絵・・・気持ちはいっぱいいっぱいあるんだ〜・・・平面の中に・・・絵に僕の気持ちをいっぱい込めた。
絵は静止していても、僕の頭の中は、いっぱい動いているんだな〜。
それを大見さんは感じて形にしたんだ。
そう私は思って、うれしくってうれしくってたまらなかった。
まだまだ大見さんの世界は広がります。
大見さんは、もう少し作品を作って滞在延長〜。

 チームメンバーの藤原君は、加藤さんの作品をじっくり見て心地よさを感じてた♩
そして二階の大見さんの作品を見ていつまでもここにいたいとそう思った。
 アニメーションの世界は大変細かい作業の積み重ね。
こうやって子どもたちの作品を一枚一枚トレースしてちょっとした変化を出すんだよ。
粘土で出来た蜘蛛。これも動く?なんか面白い、おとぎの国?それとも〜・・・


11時過ぎ、郷土新聞の記者さんがやってきた。
加藤さんの作品の所で立ち止まり、しばらく心地よさに浸ってた。
たくさんの方に見てもらいたいですね。ほんとうに〜♩たくさんのチラシをまたもって帰って配ってくださるそうだ。ありがとうございます。
KAMEの翼はそういうふうにみんなに支えられ存在する。
笑顔いっぱいの記者さんだった。

是非、見に来て下さい!
見ないと損する!
絶対いいのだから〜♩

加藤元&大見明子作品展示 (9月1日〜9月30日)

by terada

2012年8月28日火曜日

加藤さん、大見さんが滞在制作で感じている事

 ある時アゴラの裏山に手のひらくらいの大変きれいな黄緑色のカエルがいました。
じっーっとお茶っ葉の上に静止していました。
生きているのか?・・・作りもののような感じで、そこにただただじっと静止していました。
「おーい!みんなおいで!早く早く!」と渋たれ先生の声。
加藤さん、大見さんは、何何?って感じで裏山に行ってみました。
みんな自然に笑顔がこぼれました。
すると、加藤さんが、このカエルをもっと知りたくなりました。
網でカエルを確保し、アゴラに連れて行きました。
そしてしぶたれ先生は、カエルを調べました。
「シュレーゲルアオガエル」
シュレーゲルアオガエルは、日本のカエルなんだそうですが、シュレーゲルという人が見つけたので、日本育ちのくせにシュレーゲルという名前を付けられてしまいました。
いつも里にいるのですが、じっと息をひそめているので、滅多に人に見つけられずにいるんだそうです。
出会えた事が珍しいようです。先生も、加藤さんも、大見さんも興奮!
 ほら〜♩見てごらん♩って、大見さんの目の前にカエル。
実は大見さん、フリートーキングでも言っていましたが、虫が苦手・・・カエルも近くで感じた事が無かったかもしれません。
ただ、カエルのかわいい表情に心惹かれ、魅了されました。
もちろん、加藤さんも♩
加藤さんは、ミロのビーナスの石膏像にちょこんとカエルを乗せました。
ちょっと絵になるんとちがう♩
 大見さんは、カエルをカメラで撮りまくり。
二人の笑顔は消えません。
 ある時、加藤さんは、アゴラでパソコン作業をしていました。
加藤さんは、このアゴラが気に入ったようです。
自宅は横浜なんですが、それさえも忘れてしまうほど、このアゴラでも生活が板についたようです。
自然に囲まれ、時には蝉の声、ミンミンゼミで始まり、ヒグラシが鳴き、いつしか松虫が鳴き出した。
昼には太陽もジリジリ焼けこげそうな日差しだったのに、夕方になるとスーといい風が吹いてきて、涼みやすくなる里山。夜は、真っ暗になって星の輝きがこんなにもまばゆいってな〜って・・・四季の移り変わりと四季折々の面白さを満喫していたのではないでしょうか。
 夏の間もアゴラ子ども美術工場には子どもたちがやってきます。
アゴラにごはんを作りにいくと、子どもたちがいる。自然に子どもたちとふれあいが出来ます。
時にはアゴラの子どもたちも大見さんや加藤さんの制作部屋にお邪魔します。
今日は5歳のT君がいつの間にか大見さんのアトリエにお邪魔していました。
大見さんは、油粘土を触っていました。
油粘土って面白いんです。粘土を溶かして様々な色を作ります。
そこに魅せられたT君。
大きなハンバーガーと作らせてもらっていました。
T君も大見さんも楽しそう♩
 サポーター交流会の時、アゴラのお茶っ葉摘み、なんかいい感じでした。
加藤さんは楽しそう♩
発酵させたお茶をフライパンで発酵を止める作業、加藤さんは一番に作業していました。
その行為にはまってか、今も時折アゴラの裏山でお茶の葉を摘んで、一晩アゴラの縁側の風通しのいい所において、揉んで・・・そんな作業をしていますよ。

 アゴラの生活を満喫している加藤さん。そして制作作業も順調です。
蚊が入るので、アトリエの入り口には、網戸ののれんが〜。

 残すところ3日、急に大見さんがアゴラの教室にやってきました。
「見てみて!ほら〜♩」てバッタのような虫を手のひらに乗せてやってきました。
どれどれ〜これはウマオイだね。って渋垂先生。
「なんか触れるようになったので、捕まえたら人に見せたくって♩」って大見さんは興奮しています。
 ほら〜不思議な模様のウマオイ。
虫が苦手な大見さん、一ヶ月たってなんか野生児になったような♩
 そんなこんなで、二人はアゴラでいい感覚に浸っています。
加藤さん、大見さんはほんと居心地よくって、制作が終わってもまた来ます。
行き来したい場所です。ちょっと寄ってコーヒー飲んで・・・庭の生き物、虫、植物を感じて・・・楽しい場所だと言っていました。
そうそう、今日はゴウヤの赤ちゃんがなっていました。
ゴウヤ、なす、キュウリ、トマト、ピーマン、モロヘイヤをお二人のために植えました。
でも・・・この一ヶ月では口に入らなかった野菜もありましたが・・・
今日は加藤さんは掃除をしていました。
作品展示の準備です。あっという間でした・・・もう終わりだって思えない・・・
その一言につきるようです。
さて後三日、追い込みをかけているお二人に会いにきてください。

*この間静岡新聞にサポーター交流会の事がのっていました。
静岡新聞の若き記者は、アゴラを気に入って、このアゴラで第二弾の記事を書いていました。みんな行き来する場所、アゴラです。

*8月16日、17日と東京から編集者志望の学生さん2人が寝袋を持ってこのKAMEの翼を取材に来ました。アゴラを気に入り、アゴラの子どもたちと関わり、加藤さん、大見さんを取材しました。夜は、渋たれ先生とアゴラの卒業生の市川君(未来の編集者)と大見さんと加藤さんとで会話弾む会食〜。この取材した事を若き編集者が雑誌に載せるそうです。

by terada



2012年8月26日日曜日

加藤さん、大見さん制作最終追い込み!

7月28日から始まった滞在制作。
残すところ一週間。
さて加藤さん、大見さんの制作はどうなっているでしょうか?
一ヶ月間の加藤さん、大見さんの様子を見てみましょう。
大見さんは、パソコンとカメラで制作を始めています。
日々アゴラの子どもたちの作品を見て、創造を広げています。

加藤さんは下のアトリエに構図をいっぱい貼って創造を膨らませています。
加藤さんはミシンで作品を作り出しました。
初めてのミシン。私が使い方を教えました。アートっていろんな幅がるんですね♩
なんかジーンズ屋さんと服屋さんとかみたいで〜


夕方、コーヒーを飲みながら二人で語っています。
さてこれは大見さんの作品です。これがどういう感じで作品に繁栄されるのでしょうか?
大見さんの作品は、アニメーションかな?
たくさんのテレビを二階のアトリエに持ち込んだ。
ずっとひたすら映像をつくっているの?

加藤さんのプラン・・・これがどんな形になるのかな?




子どもたちの作品に息が吹き込まれる


どうだ?小学五年のS君が興味津々。S君も大きくなったら美大へ行きたいのかもよ!


あれあれ・・・ミシンで作ったのはこれかしら?
一ヶ月間の展示にたえうるか?実験中。
さてさて9月のからの展示が楽しみ♩

S君、今度は大見さんの映像に興味津々。
子どもたちは、アゴラにくるたびに加藤さんや大見さんのアトリエをのぞいて帰ります。
8月25日・・・加藤さんの形になり出したよ。




時には風をきって自転車で里山を走ります。
里の空気を感じます。
虫嫌いの大見さん、少しずつ虫も触れるようになって〜


オニヤンマ、見っけ♩
加藤さんにと〜まった!
写真写真!この里山では、いっぱい知らない生き物に出会って、興奮の二人。
皆さん、アゴラに来てください。
アゴラでのお二人の制作の様子を見に来てください。
9月からの作品展が楽しみです!


by terada

2012年8月15日水曜日

サポーター交流会「紅茶を作りましょうの巻」

8月12日(日)サポーター交流会をした。
今年は、山の再生のプロジェクトで「私の木を植えよう」という企画の中でその木を植える前に、まず今まであったお茶に敬意を払って、茶葉を摘んで紅茶を作って楽しもうという会を開きました。
お茶畑は使われなくなって放置されていました。
そのお茶はいきなり茶摘みはできません。
お茶は、刈ってかげてこそ新芽を出していくので、その企画をした時、ちょっと遅く・・・・
でもせっかくサポーターの方が集まって作るのだったら、その茶葉はある程度必要だと思いました。このKAMEの翼プロジェクトのサポーターであり、チームメンバーに、掛川の柴田農場の柴田さんがいらっしゃいます。
柴田さんは、酪農を中心に、田畑を耕し、無農薬有機栽培をやっておられる酪農家です。稲は、合鴨農法や米ぬかをまいたり・・・様々な農法を取り入れ無農薬、有機にこだわってらっしゃいます。
牛は、ジャージー牛、ホルスタイン等50頭の牛を飼ってらっしゃいます。
そしてお茶も栽培されています。
今回の企画で、そちらの茶葉を分けてもらいました。
茶葉は、柴田さんちの裏山にありました。働き者の奥さんに案内されて立派な茶葉を摘ませていただきました。
奥さんの植物に対するお話を聞きながらの茶摘み。
奥さんの植物、農業に対する思いや試行錯誤して様々な農法を試みられているお話は大変興味深く、今を生きている方ってこういう感じなんだな〜となんか感動しました。
いい時間を過ごさせていただきました。
柴田さんちの茶葉をアゴラにもって帰って、ざるにあけて一晩風通しのいい所に置いて乾かします。

そして当日の10時、紅茶を作るの巻〜始まり始まり♩
朝まで干していた茶葉を笊で練って、こより状にします。
なかなか楽しい作業♩サポーターのみんなも大見さんも♩
ついつい笑顔がこぼれる♩
年長のT君も一生懸命!上手上手〜
ある程度ネバネバしてこより状になったら、ぬれタオルに包んで太陽にあてて、発酵。
発酵している間、アゴラの庭で一休み〜、あそこにいるのは土井さん。
今年はサポーターとして参加です♩
茶摘み。アゴラの茶葉は、小さくて・・・でもみんな楽しそう。
夏も近づく八十八夜〜♩なんて歌ってしまいます。
こののどかな光景♩里山にあるアゴラの風景です。
いつまでもいつまでもこんな風景が日本に存在していますように〜。
昨日は大雨。でも山の神さんに気に入られたようで、昨日、今日とイベント時は太陽が顔を出してくれました。良かったね。
ちなみにアゴラは100年の歴史を持つ古民家です。

さて・・・渡辺さんは、お茶以外にドクダミ、タンポポ、レモンバーム、シソをとってきてお茶になるか実験です。さすが屋久島出身の渡辺さん、仙人のようだ〜。
さて1時間半ぐらい蒸しタオルで発酵を促した茶葉の発酵をフライパンに入れて炒りながら発酵を止めます。さて、渋垂氏がお手本です。
                  どうだ?

京都芸大の西上さんも楽しそうにお茶を炒ってます。
料理お得意?
T君パパも楽しそう♩
さて余熱で乾燥させて出来上がった紅茶をいただきます!
自分たちが作った紅茶はどうだろう?♩
T君も興味津々♩
私の紅茶とあなたの紅茶、味は違う?香りが違う?そんな話をしながらティータイム。
加藤さんも大見さんも大変エンジョイしていたような〜。
どれどれ〜香りは?お味は?
バームクーヘンと手作り紅茶でサポーター同士の交流です。
 と・・・静岡新聞の記者が取材にやってきました。
記者さん、アゴラを大変気に入っていました。
サポーター交流会は成功!
たいへんいい感じの交流会になりました。
このようにしてアゴラの裏山の再生を少しずつやっています。
山の再生は今の社会について思考し、「私たちはフクシマ後をどう生きるか」の私たちの生き方の一つです。
今まで人間が生きるために山を変えてしまった。
ドングリ山が、杉や檜に・・・でも里山の産業を次ぐ若者は無く・・・過疎・・・
耕作できなくなった・・・すると山は荒れてしまう・・・
自然を意識し、感謝し、恵みをいただく。
そして使わないのなら、もう耕作できなくなったおじさんたちの変わりに若者が、もとに戻して行こうよ。
そして動物も人間も大好きな里山がいつまでもここにあるように関わって行こうよ。
人間が便利を求め、都会に出て行った。でも便利は危険と隣り合わせ・・・
これからは、不便の中にもっと大事なものを見つけよう。
想像は便利からは生み出せないのではないか・・・そんなことを思います。

ps:山の再生プロジェクト「私の木をアゴラの里山に植えましょう」という企画は、これ〜も続きます。秋には、茶葉を抜いて、「私の木」を植えます。
サポーターの皆様、そしてKAMEの翼に興味のある方々、是非参加してください!
またその事についてはこのブログ等でお知らせします!

by terada