2015年11月22日日曜日

アゴラ森物語2−野生の記憶ー 11月21日 発売!

「アゴラ森物語2―野生の記憶ー」
              本日発売!




内容紹介
世代を越えて、子どもの居場所『アゴラ』に集まった人々。
現代社会に様々な疑問を抱いていた彼らが
時空を越えて出逢った生きものたちに、
大きく心を動かされる。
思考し続けることの大切さ、表現することの尊さ。
現代社会に問いを立てる話題作、待望の第二弾。

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戸田書店 西郷店(静岡書店大賞推し)Twitter

Tです。サイン会もやった郷土作家:はないみほさんの新作「アゴラ森物語~野生の記憶」入荷しております。入口特設販売台にて。


                  ⇧
11月21日朝日新聞朝刊 静岡版「人ひと」のコーナーにはないみほの記事が大きく載りました。
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「アゴラ森物語―野生の囁きー」も好評発売中。
偶然にも掲載された広告。
9月17日、出版社にいた。
二日後に広告載りますよ!って聞いた。
以下、出版社のFacebook添付 ↓


関西8県4万人のシェアをもつ宅配サービスの四葉連絡会に掲載された。

2015年11月19日木曜日

小林貫志君作品展 琵琶湖の野鳥センター 秋の展覧会無事終了

小林かんじ君の展覧会 in 滋賀 2015・10/18〜10/25























鳥居樹&はないみほ作品展 終了

  ”視覚を超えた身体イメージ”で表現する"
        鳥居樹展

         10月4日(日)から10月25日(日)
         11時〜19時

         アゴラギャラリー1F
         (月、金はお休み




鳥居樹について
1995年11月生まれ。視覚を超え彼の身体イメージからわき上がる絵画表現、立体表現は見る者を圧倒する。手の先が触れる感覚、音とリズムの感覚、そして人との記憶が彼前身からユーモアとなって、皆を和ます。

二歳で髄膜炎に発病して死んでしまうかもしれない、命あったとしても植物人間の可能性も・・・と言われ、現在障害があるけれども元気に日々楽しく生活できているのはアゴラとの出会いがあったからと言っても過言ではないと思っています。(母より)


樹君の作品は純粋で、絵を楽しんでいる。
誰かの為に絵を描き、褒めてもらう為に描き、賞のために描き・・・そんな社会での作品表現が今の社会に蔓延している。
絵は純粋な自己表現。
今だからこそ、樹君の表現を見てほしい!



先生は表現の原点だと言う。
感じる、そのものを感じてほしいと。
いつまでも彼の作品を展示して眺めていた先生。


たくさんの人が見てくださいました。



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              アゴラ森物語
             “野生の囁き〜野生の記憶”
          はないみほ展
           10月4日(日)〜10月25日(日)
           11時〜19時
           アゴラギャラリー2F
           (月、金はお休み)



はないみほ
エッセイスト、滋賀県出身。看護師を経て、ホリスティック医学に関わる。その後、長期入院の子どもの親たちの精神ケアの活動をし、東日本大震災後は、宮城県女川町に入り、保育者、子どもたちの支援を行う。現在、アゴラ子ども美術工場において子どもの造形活動、自然活動を繰り広げながら、政治、社会、医療、子ども、自然環境などの問題についてエッセイを書き綴っている。それらは電子雑誌Lapizに掲載。
著書
「アゴラ森物語―野生の囁きー」合同フォレスト
電子書籍「未来へ 上・下」Lapiz noveles
「はしら雲 震災と女川の人たち」自立舎
「はしら雲 まおちゃん家族の明日」自立舎
「里山のアゴラ」「もぐら」「カメのつばさ君」「牧場の一日」「ぼくのサイ」自立舎絵本


アゴラ森物語の原画、挿絵及びこども、優しさをテーマにした陶芸作品を展示しております。優しさが無くなりつつある社会に、優しさを伝え続け表現していきます。
ぜひこの機会に陶芸作品をご覧になってください。
今日(10月10日)二歳のお子さんがお母さんと展覧会に来てくださいました。二歳のお子さんは、陶芸作品を触ってはいけないとちゃんと知っていました。お母さんがちゃんとお子さんに伝えます。
そしてそのお子さんは自分の目線にある陶芸作品を一個ずつ眺めて「かわいい!」と一個一個言葉を落としてくれました。
とても嬉しい光景です。
二歳の子どもさんにこの優しさが届き、この二歳のお子さんの屈託ない笑顔とこれからの未来がずっと続きますようにと心から願います。
ありがとうございました。












かわいい来客人が来てくれました。
子供達を想像し、陶器製の人形。私はいるかな?
いろんなコメントを残してくださいました。

高橋匡太の光のワークショップ2015&カメパオ制作 カメの翼君琵琶湖に根付くの巻〜

KAMEの翼プロジェクト 
       〜カメの翼君が湖のほとりに上陸。
        そして根を張るの巻〜


カメのつばさ君が根を生やし、琵琶湖のほとりに根付く。野鳥センターの前の庭の林の一本(ハル楡の木でした)がベニヤのカメパオ(カメのつばさ君)の中心から空に向かってすーっと伸びる。木を抱え、根を生やしたつばさ君は琵琶湖に集まる
子どもたちの心地いい居場所になります。



絵本のようにカメ君は翼を持って琵琶湖に到着。そして・・・
 
                 *イメージ  

『カメのつばさくん、琵琶湖のパオに』
 

カメの翼君の絵本を元に、みんなに説明するアゴラの先生。
外に出て、20枚・3ミリのベニア板とステンレス製のネジを使って組み立て作業。
三組でそれぞれ組み立てていきます。
子供達も大人たちも新しい試みに興味津々。
指示なくとも大人も子どもも軍手をそれぞれはめて活動開始。
前もって開けてある穴と穴をネジで接合。
最初寝さして平面状態で接合させていたら、他の穴が合わなくて・・・やはり、立体に仕上げるには立てて少しそらして接合しないと・・・と子どもも大人もひとりひとり考えが飛び交います。
生きた授業です。生きた数学だね。

ネジはステンレス製・・・だから少し高級(専門のネジ工場で取り寄せ)だからネジをちゃんと数えて持ち運び。











大人も子どももひとりひとり自分で動きます。
誰かに任せるでもない、私が動きます!そんな動きがすてきでした。














立体になってきたぞ!

みんな体全体を使っています。












年長さんのKちゃんも四年生のS君も中一のM君も一人一人大事な作業をこなします。

窓ができたら顔を出したいKちゃん。いいね♩


















子ども同士でも出来ちゃいます。ナットとボルトとスパナ使って







悪戦苦闘の第三チーム。そらしていたらベキベキって音が・・・薄いベニアなのでテンションがかかってしまってか、弱いベニアは少し負傷・・・ぎゃ〜!って透明のガムテープで少し補強。




年少さんのY君もお手伝い。














はい!どいてどいて!四年生のS君は大きな脚立を下の入り口から折り畳んで滑り込ませ、中の作業に動きます。この作業もS君が作業工程を自分で思考して動き出しました。
大人も子どもも動きは一緒、本当にひとりひとりの自力が見えました。


三個の立体ベニアを楡の木を中心に接合させます。
すると子供達は自然に集まってきます。
包まれる感覚って子どもは大好き!私たちの家!私たちの居場所。
これでもいいんじゃないって感じ。












中ではS君と中一のM君が脚立に上って作業中。たくましい!


楡の木の枝がS君の顔に刺さりそう!
ちょっとノコギリかしてください!とS君。脚立に上りきこりのように枝を伐採。(野鳥センターの方には了承済み)








お母さんたちも負けていません。それぞれが各自動いています。



























お!できたできた? 引っ張るよ! はい、こっち持ってて! どう?穴と穴合ってる? 重い!
いくよ!せいの!・・・かけ声をかけながらの共同作業。













ここ湖北はこの時期、時雨れます。
みんなが一生懸命作業していると、雨・・・でもその先には大きな虹が東の空に姿を見せました。
みんなを応援しているような大らかな大きな虹。
一瞬手を止めて虹を見上げる子供達や大人たち。


天井部分が出来てきました。
身体をのけぞって支える西陣織職人の彩子さん。
彩子さんはこのアゴラが日常の忙しい生活の中での大事なエッセンスなんだって言います。
だからここでは彩子さんはお姉さんと言うより子どもたちと同じ同級生のような同等な位置に存在します。大人だってそう。子どもも大人も同じ線上にいる仲間。尊重され、尊重し・・・



光のアーティスト・高橋匡太さん登場!(人身事故のため、JRのダイヤ大幅遅れのため、11時過ぎ着)
今日のワークショップのイメージを思考しているのかな














ドームに入ったらほら!ドングリみっけ!窓から顔を出す年長さんのKちゃん。
トトロも夜になったら来そうだね!

中では三人がかりでテンションを付けてネジを付けます

















外では高橋さんが長い脚立を使いこなして動きます。
動きは大学生みたい。まだまだ現役!たくましい高橋さんを見ました。
いつもそんな作業ばかりですよ!、作品作り、光のイベント等ではね!って高橋さんは言います。













3年生のAちゃんはみんなが見落としているところをスパナでネジを強くしめていきます。
小さなこんな作業が大事ですね!


















S君は楡の木でほとんど天井窓の穴が塞がってる所に身体を出して、顔を歪めながらネジを止めます。

子どもだからできる技!











外では高橋さんが天井によじ上る勢いでテンションをかけてベニアを押してくれています。

がんばっとるの〜と、また虹が応援しています。











脚立をしっかり支えるのも一人一人が動きます。
S君の身体はこんな細いところにあるのです。



できたできた!



池田君のレクチャー『鳥達の冬の居場所”あったかい”』
遅れ遅れのお昼を頂き、池田さんにレクチャーに入る。pm:14:00








高橋匡太『2015光のワークショップ ”かめのつばさくんとあったかい”』
     *光の実ワークショップ
      *つばさくんパオの住人“鳥”の制作、、、、、、、“光の鳥”

楡(にれ)の木には光の実が生り、光の鳥がとまる。
       冬の間、つばさくんパオは、落ち葉と“あたたかな”光が包み、
       子どもや生き物が“ほっと”過ごす居場所。

高橋さんのワークショップはじまりはじまり♩
高橋さんの光の実は三年前に東日本大震災の時に東北の人が作った光の実を横浜の山下公園に飾りました。その様子は年末のゆく年来る年でも放送されました。
この光の実、掛川のアゴラでも子供達は実験しています。アゴラの梅の木にたくさんの光の実がなりました。
大変美しい光の実(KAMEの翼プロジェクト公グログに添付)
KAMEの翼プロジェクトは子供達の巣立ちを応援するプロジェクト。つまり守られた子供達が巣立っても巣立った場所に子供達を優しく見守る大人が各地に点在する・・・そんなイメージではじまったのです。
そのコンセプトはなかなかたくさんの人にすぐに伝わるものではなかった。
どうして?・・・
それはあたらし概念だからです。
優しくする、サポートする意味はわかる。子供達を大事にする事はわかる。
でも自分の子は大事に出来てもその他の広がりにまでなかなか広がれない。サポートの意味が自分にも徳があるかないか・・・そんなことをやはり無意識に思考してしまう・・・
余裕のない人はその概念は共有できない。
守られる事の意味が段々変化してしまったのではないかとも思えるのです。
この意識は私の著書「アゴラ森物語」で綴りました。
豊かさをお金で交換してしまった故の思考の変容。それの成れの果てが今の新自由主義を提唱する大人の登場です。自由を得る為に勝ち抜いていくという物差しは、戦争も差別(ヘイトスピーチ)も格差社会も生み出していく、その行く先に明治の時代へ連れて行く。人権さえなくす教育。
高度経済成長に育った子供達が大人になり今の社会を作っています。
バブルを知った子供達がお金の交換で優しさを置いてきてしまったのか・・・な。
KAMEの翼は、心を取り戻す作業。生まれてきてよかったと生きている事の安心感と生気。その思いを子供達にも大人にも持ち続ける。その先に未来があるのだと感じるのです。
高橋匡太さんとアゴラの卒業生で今最先端の技術提供する企業に勤めている原田君が阪神淡路大震災の時に出来たカメパオ(子供達の居場所)を想像させて、彼等の思うKAMEの翼君が出来上がった。
そして光に照らされ、琵琶湖に到着した。野鳥センターに来たのは私の小説「アゴラ森物語」が先にあって、その通りに琵琶湖に来たら、そこに新しい概念を共有してくださる優しい大人がいた。そこが野鳥センターでした。
去年KAMEの翼君はトラックに乗って掛川から琵琶湖に来ました。そしてバルンを付けて飛びました。
今年、そのKAMEの翼君はこの地に根付きます。
そして高橋匡太さんの関わりが加わり、KAMEの翼君は楡の木になり、実を付けます。
種は芽を出し、根付き、成長して、実を付けます。木の実はたくさんの種をもちその種は飛んでいき違う場所で根付き実になっていきます。
高橋匡太さんは、光の実を覆う紙に笑顔を描いてくださいと言いました。
笑顔が実る楡の木を想像しましょうと。
子供達は思い思いの笑顔を描きます。
自分の顔をリアルに変えて笑顔を見せるY君もいました。
鳥の絵を描くお母さんたちもいました。光の実をついばむ鳥でしょうか。
やさしい光の実がたくさん出来ました。みんなの表情を見ていたらわかります。
ワクワク私たちの想像する次の未来の生み出す光の実
LEDの電球を入れて光ります、これは赤色

他に青、黄色、緑、白、・・・こうやって光ります












わ〜って声が響きます。琵琶湖の子たちは初めてのLED













































































笑顔ってこんな顔?って年長さんのY君

















お母さんたちは池田さんが持ってきてくださった今日のレクチャーの鳥のはく製を描き出しました。
いつものリズム。ゆったりとした時間です。










いっぱい笑顔













鳥がいい

あ!もしゃもしゃ君!金糸のゴミの山から生まれたもしゃもしゃ君。光に輝きます!西陣織職人の彩子さん作












池田君も参加!笑顔がこぼれています。




かわいい絵♩











鼻歌が出そう♩





























鳥作り。うまくできるかなって年長のY君が小さなI君に。

みんなみんなたくさんの実を作りました。




































お父さんも加わって♩





見てみて!出来た鳥さん!






あ!いいね!かわいい赤い鳥♩笑顔の鳥さん、楽しいね。








みんなが用意した落ち葉、その葉っぱをみて、池田さんが落ち葉の名前を教えてくれました。
さりげない優しさです。














外ではさっき作ったカメパオ君がみんなを待っています。


さてそろそろ外は暗くなりました。
みんなの光の実と、光る鳥さんをカメパオ君に付けにいきましょう♩


カメパオの近くのサザンカやドングリの木に光の実を灯して〜






































さて、落ち葉をカメパオの中に入れますよ!
子供達が大きな袋に一杯集めてきました。
先生たちも近くのスポーツの森に行ってとってきました。
雨が土曜日降ると聞いて、金曜の夜、静岡から直接野鳥センターに向かい、その足で池田さんに落ち葉のある場所を教えていただき、とりに行きました。
銀杏の葉がいっぱい。大袋に二杯。
子供達の方がいっぱい集めてきていましたが・・・

子供達はカメパオの中に・・・
大人は窓からバサッと落ち葉をいれました。
わ〜!
子供達は大はしゃぎ!
落ち葉を舞い上げ、喜んでます。
あったかい!
自然物のあったかい!今落ち葉の感触をどれだけ知っている子がいるでしょうか。
琵琶湖のアゴラに来ている子供達は、アナログ的な生き方を親御さんがしているから、この感覚は十分わかることでしょうね。けれど、ちょっと街に出てみたらもう、この感覚はわからない。砂場に消毒を撒いてしまう世の中だから、滅菌、除菌の世の中だから、落ち葉の上で寝転がるってないよね。
私も久しくなくなった。
大事な記憶、優しい自然物の贈り物。秋の暖かさ。
虫はこの落ち葉で一冬超すんです。
あったかい♩ この暖かさを記憶して、大事にしていきましょう!今だから・・・














































落ち葉が舞う景色、美しい。楽しい。いいないいな。落ち葉も笑ってる。













*高橋さんから光のプレゼント“あったかい”
高橋さんに先生は言いました。“高橋さんのあったかい”をと。
高橋さんの光のパフォーマンスは主にLED。
けれど、彼からの”あったかい”のプレゼントはオレンジ色に光る白熱球の電灯でした。
昔からある白熱球は、エジソンによって発明された。
そっと触ってみると熱いのです。確かにエネルギーを出している?使っている電球です。
省エネと言う言葉でどんどん白熱球は消えていきました。
けれど、家族の団らんを照らしてくれていたのもオレンジ色の白熱球でした。
あったかい光。
高橋さんの光が灯りました。
オレンジの光に包まれたカメパオは、ふわ〜と優しい光を放ちます。
里海・琵琶湖のほとりで暖かい光を放つカメパオは、子供達の居場所です。
本当に幻想的で、優しい表情を見せてくれています。








ハロウィンみたい。
不思議な造形物ですね。
もしくは森のお祭りって感じでしょうか。
生き物たちが夜集まってきそうな光景です。





三日月がカメパオを照らします。
インディアンのティピのような、優しい団らんの声が聞こえてきそう♩
お話が生まれそう♩

はい、ポーズ。
楽しい一日でした。
高橋さんありがとう。そしてしぶたれ先生ありがとう。
こどもたちや大人たちへ・・・今日の思いをいつまでも忘れないでいてほしいです。
自力で動いた感覚、木の香り、落ち葉の感触、音、白熱球の暖かさ、幻想的な光景、大人の笑顔、子どもの笑顔、光の実の作成、笑顔が輝く、光の鳥を作ったこと、カメパオは包んでくれた。
カメの翼君の絵本を最後にみんなにプレゼント。
去年のカメの翼君が琵琶湖に根付いた、生きたアーティストによって表現された。
さ〜、次回はこのカメの翼君兼かメパオ君をみんなで飾りましょう♩