2011年9月29日木曜日

明日最終!プレイベント土井由紀子&大塚朝子作品展


明日、9月30日を持ちましてプレイベントの土井由紀子&大塚朝子作品展が終了となります。
ぜひともKAМEの翼プロジェクトの初年度の活動であるプレイベントの作品展にお越しください!

若者の表現を思いっきり試す機会を持ってもらうために、大人各人が利害関係なくして、純粋に若者や子供達をサポートするこのKAМEの翼プロジェクトは5月12日、記者発表を機に動き始めました。
少しずつ少しずつ・・・カメのようにゆっくりじっくり・・・
そして7月30日からのアゴラのキャンプから若者のサポートが始まりました。
その若者は8月中、里山の古民家に寝泊りし、子供達とかかわりながら、同時に被災地・女川へ4月から支援に行ったKAМEの翼のメンバーの活動を感じつつ制作活動に取り組みました。
この作品展は、単なる展示会ではないように思います。
評価されるかどうかと言うことの次元ではなく、ゆっくりとした時間の区切りがない空間で、大人の優しさと子供の純粋な表情を目の当たりにした若者が、五感をいっぱい使って表現した形です。
この作品からきっと彼女達は、何かをつかんで今後の生き方の糧にされていくここと私自身思っています。
そう私がいえるのは、彼女達を傍でサポートして、いっしょに8月、9月を過ごしてきた私自身をも、今までにない感覚を得られたからです。
明日1日ではありますが、彼女達の作品を観に来てくださいますように~。

terada

アゴラで見つけたバッタの脱皮。こんな感じでみんな徐々に脱皮し始めるんだよ♪
 そしてカメのようにゆっくりじっくり育んできた子供達や若者、そして大人まで羽根が生え、自由に飛び立っていくのです♪

高橋匡太の光のワークショップ第2弾


先々週、先週に続き今週も高橋さんがAgora子ども美術工場に来てくれました。
本記事では、9月25日(日)に実施された“高橋匡太の光のワークショップ第2弾”について報告させて頂きます。
第1弾、第1.5弾についてはこちらをご覧下さい。



高橋さんは子ども達に第1弾のワークショップで、簡単に手に入れることの出来る小さなLEDライトや野外作業用の投光器のみを使用し「誰もが工夫次第で光を使っていろいろな面白いことができるんだよ」ということを教えてくれました。
それに対し、第2弾では様々な機材を使って、まるで魔法使いのように次々と普段出来ない刺激的で楽しい遊びを子ども達に提供してくれました。
今回は30名程度の子ども達が参加しました。それに、ご父兄の方々、Agoraのご近所の方々などを含めると全体で50名程度になりました。子ども達も大人達も次々に出てくる新しい道具、遊びに興奮しっぱなしでした。



~ワークショップの詳細~内容を準備から順に紹介します。
・準備
高橋さんは前日の24日に掛川にやってきてその日の内から準備が始まりました。

照明機材

写真の機材は、建物などをライトアップする際に使用されるLEDの照明機材。これは、パソコンと繋いで様々な色や強さの光を出すことが出来る本格的なものです。

照明のテスト 外から
照明のテスト 室内

様々な色が次々に出てくるので、Agoraの中は光で溢れ不思議な空間となりました。
前回の記事(こちら)で報告させて頂いた“あごらのぬりえ”をこの機材を使ってライトアップで再現します。

地上絵の練習

また、24日、25日昼間のAgoraの教室では、子ども達が“光る紐で描く地上絵”の練習を小さな紙の上でおこないました。1本の糸で絵を描くには一筆書きで絵を描かなければいけないのでとても難しいのですが、花や亀や虫、鳥など様々な絵が出来上がりました。
ワークショップでは、これが光る紐で大きなサイズになって地上絵になりました。

夢の実
今回は事前に設置

前回のワークショップで作った“夢の実”。今回は数が倍近くに増量されました。



・25日
日が落ちて十分に暗くなった午後6時に参加者はAgora子ども美術工場に集合しました。

集まった子ども達

室内で簡単に挨拶・説明を終えると、Agoraの表の普段駐車場として使用している広場に皆で輪を作ってワークショップが始まりました。

・光る紐による地上絵

光る紐が渡されていく

輪になった子ども達に、それ自体が発行する不思議な紐が渡されました。

光る紐で作ったハート型が見える
振ったりして動かしてみる

端から端までつながった1本の紐を皆で持って、色々な形に変えたり振ったり動かしたりしてどんなものか確かめました。
光る紐の扱いに慣れたら、子ども達は3つのグループに分かれ、それぞれが大きな地上絵を光る紐を使って描くことに。

クローバー
クローバー完成
上から確認
鳥完成
人の輪
人の輪
人の輪完成


最初のグループはクローバー。次が、鳥、最後が人の輪を描きました。
絵が出来ると子ども達は2階に上がり上から見て確認し微調整して完成させました。
1本のつながった紐で絵を描くのは想像以上に難しく、ある場所がしっかり描けると別の場所がおかしくなったりして苦戦していましたが3つすべてしっかりと完成しました。

・Agoraのライトアップ
ライトアップには、前述のハイテクLED照明器が使われました。
このライトはパソコンからの指令で自由自在に色を変化させることが出来ます。
今回はなんとこれを使って、子ども達が事前に描いた塗り絵の通りにAgoraの色を変化させてくれました。
20パターンほどの配色が自動で切り替わるようにセットし、皆でちょっと離れた場所から鑑賞しました。







どれもとてもきれいでまるで違う建物になってしまったようでした。

・バルーン飛ばし
バルーン(当日昼間)


最後は、大きなバルーンに光る紐の先端を繋いで皆で空に飛ばしました。
バルーンにはヘリウムガスがパンパンに詰められているので手を離せば空高く上がっていきます。


浮かべる前に 皆でカウントダウン
光る線が空に上っていく 


そのバルーンに光る紐が付いているので、光る線がするすると空に上っていくような不思議な光景でした。
幸い風があまり吹かなかったためかなり高いところまでバルーンを飛ばすことが出来ました。







最後にそのバルーンも光らせて、夢の実、ライトアップされたAgoraと共に鑑賞して今回のワークショップは終了となりました。
とてもきれいな光でしたが、これはこの晩だけ・・・。まさに“夢の家”といった感じでした。

高橋さんは、また暇を見つけてAgoraに来てくれるそうです。
その際は、本ブログにて告知させて頂きます。


高橋さんありがとうございました。

harada

2011年9月27日火曜日

プレイベント・土井由紀子&大塚朝子作品展最終日迫る!

KAМEの翼プロジェクトのプレイベントである、土井由紀子&大塚朝子作品展が9月30日で終了します。
残すところ後3日!
皆様、どうか彼女達が8月にアゴラに滞在し、制作に打ち込んだ迫力ある作品を見に来てください!
土井由紀子さんは、アゴラの子供達と出会ったことで、やさしい絵本を完成させました。
僕の中にはいろんな人との関わりの中で育まれる大事な大事なものがいっぱい詰まってるんだよ♪とちょっとうれしくなるような、きゅんとするお話。
是非そのやさしさに触れてみてください。
また大きな油絵の作品、立体の作品も見ごたえあり!

大塚朝子さんは、大塚さんの不思議な感性があふれた立体作品。
やさしさと感触と怖さと面白さと・・・様々な感覚を味わえる作品です。
アゴラという里山に都会的な匂いをつけた感じにも思えるの・・・私には。
最寄の方はぜひとも、足を運んでくださいね!

そして我々カメの翼のメンバーはまた被災地・女川に9月19日、20日といってきました。
今回は、8月18日に女川の保育者の作ったテラコッタの作品をアゴラで焼き上げ、しばらく、アゴラで展示していた作品を、女川の保育者にひとりひとり手渡しに行きました。
先生方はたいへん喜んでおられました。
震災から半年が過ぎ、皆様はひとりひとり歩み始めていらっしゃいました。
我々が4月から訪ねた避難所・女川第一保育所は8月31日をもって避難所から、もとの保育所になりました。
そして10月3日より保育が再開されます。
あのごった返していた避難所は、ガランとなっていました。
被災地は、少しずつ生活基盤は、普段の生活に近づいているように見えます。
しかし先生方の心は、半年たってじんわりじんわりといろんな思いに触れ始めていらっしゃっています。
本当の支えはこれからです。

女川保育者のテラコッタ作品展と資料展は9月18日を持って終了しましたが、引き続き和室ギャラリーでは、女川資料展とテラコッタ作品を写真に取りましたのでその写真と、9月20日の先生方の写真を展示しています。
そちらも覗いてください。

被災地・石巻市 震災1ヵ月後は真っ暗な町でした。 震災半年後の今、商業施設は、明るい町になりました。
女川の先生方に、女川保育者のテラコッタ作品展の模様を見てもらっています
 女川の先生方にテラコッタ作品を手渡しました。
                   













物資がいっぱい詰め込まれていたお遊戯室は、ガランとなっていました。

9月10日から3週間にわたる高橋匡太さんの光のワークショップが無事25日に終了しました。
特に25日の最終日は、子供達の想像した虹色のアゴラが夜の里山に浮かびあがり、七色の巨大風船が光の線を放ちつつ夜空に浮かび、鳥やクローバー、人の輪の地上絵が出来あがりました。
この興奮は普段味わえないものでした。子供も大人も!
その模様は後日アップします♪
高橋さんご苦労様でした。

m.terada

                  巨大風船に子供達はワクワク♪
                       夜に虹色の風船と地上絵、アゴラの塗り絵♪



2011年9月18日日曜日

高橋匡太の光のワークショップ第1.5弾

Agoraにバルーン出現

先週、静岡県掛川市のAgora子ども美術工場にて光のワークショップをやってくれた高橋匡太さんが、今週も来てくれました。
来週の25日(日)は、どなたでも参加できるよう予定しておりますが、今回は突然の来訪でしたので先週の昼間と同様に、Agoraの教室の子ども達に先生の渋垂に代わって教えてくれるという形でした。25日の準備・実験も兼ねているということなので、どんなだったか報告させて頂きます。
なお、前回9月11日のワークショップ、高橋匡太さんについてはこちらをご覧下さい。

・9月17日(土)
昼前に新幹線で掛川にやってきて、そのままAgora子ども美術工場の小学生の教室の子ども達にワークショップをしてくれました。
前回の、蛍光灯にフィルムを巻いて部屋の照明を変えてしまう“夢の家”と、光る実をたくさん木につける“夢の実”に続いて、今回は大きなバルーンが登場しました。

事前に用意してくれてあった特大のゴム風船を、途中までは皆で代わる代わる息で膨らまし、仕上げにヘリウムガスを詰めて、空気よりちょっとだけ重い状態にしました。

息を吹き込む
仕上げにヘリウムをボンベから
ぱんぱん

来週は、そのバルーンをヘリウムガスだけで膨らまし、夜の空に浮かべる計画なのですが、今回はその予告編として、そのバルーンで子ども達と遊びました。
Arogaから歩いて直ぐの公会堂にあるゲートボール場で、子ども達は汗びっしょりになりながらも、大きなバルーンを追いかけ、ボールと一緒に飛び跳ねていました。
バルーンには飛んで行ってしまわぬように紐が結びつけられていたので、移動中は皆でバルーンを散歩させているような光景でした。



そして、Agoraの建物が子ども達が考えた配色になってしまうという、夢の企画?も用意してくれていて子ども達に“あごらのぬりえ”が渡されました。子ども達は色鉛筆を手に取り思い思いの色にAgoraに色を付けました。
高橋さんは、この塗り絵を持ち帰り、来週にはその絵の通りにAgoraをライトアップしてくるのだそうです。以下に子ども達の塗り絵を数点アップします。来週これらが現実になります!?

あごらのぬりえ




・9月18日(日)
前日に引き続き、通常通りAgoraで開かれている教室で小学生の子ども達にワークショップをしてくれました。
土曜日とは子ども達のメンバーが変わるため、前日と同様に、“あごらのぬりえ”とバルーン遊びをしました。
それに加えて25日にやる予定の光る紐による地上絵描きの練習として、ロープで大きな絵を皆で協力して描きました。

バルーンには余計にヘリウムガスを入れたため、前日よりも簡単に浮き上がるようになりました。
ちょっと触っただけで遠くまで飛ぶので、ただでさえ暑いのに子ども達は思いっきり走り回り汗びっしょりになってしまいました。




地上絵は、子ども達が皆で協力して長いロープなどを使用し5mほどの大きな絵を地面に描きました。
星やハートなど簡単な図形から始めてネコやヒトなど少し複雑な形にも挑戦しました。
子ども達は2組に分かれて、1組が2階に上がり、上からもう一組の地上にいる子ども達に指示を出し絵を作り出しました。
上と下の意思疎通をとるのがなかなか難しく、ちょっといびつな形になってしまったりもしましたが、それも愛嬌で良い絵が描けました。
来週は、これを光る紐を使って夜におこないます。
他の光るライトなどを組み合わせておもしろい絵が描けそうです。

皆でロープを持って
いろいろな形に

「耳をもっとおおきくー!」

・来週の予告
“あごらのぬりえ”のライトアップに、光る紐による地上絵、バルーン飛ばし、さらに第1回でやった“夢の実”や“夢の家”も改良・バージョンアップします。
25日は内容盛りだくさんです。

夢の家

25日午後6:00、Agora子ども美術工場集合、ワークショップ開始です。
どなたでも参加可能です。お近くの方、ご興味を持たれた方は是非お越し下さい。
詳しい場所、連絡先はページ左上部にあります。

harada