“KAMEの翼”プロジェクト公式ブログ
2018年2月5日月曜日
後期展開催です!
2018年1月31日水曜日
只今、アゴラでは、渋垂秀夫&丸山孝広展開催中です。
渋垂秀夫氏の個展は10年ぶりです。
渋垂氏の個展『分解 decomposition 』。
彼の作品には一連のテーマがあります。それが循環です。
循環を意識する。
水があり、流れがあり、植物があり、自然があり、人がいて、生きるとは・・・逝くとは・・・全てが循環。
以前の作品展『compotion』から、今『分解 decompotion』へ
なぜ 分解なのか・・・
私たちは循環の中に生きています。
そして当たり前に今ここにあると思っています。
けれど、この当たり前の中に私たちは委ね、これを当たり前に享受して生きてきたように思います。
その享受してきた事は、何処からはじまり続いてきたのか・・・
教えられ、与えられ、この流れが、当たり前で、疑いも無く繰り返された。
けれど、何か違っていた・・・
何が違うのか?
それを感じる時、概念そのものが違っていたのかもしれない。
歴史学者であり、思想家の藤原辰史氏は、月刊誌「現代思想」の中で、生態学の言葉を分解しました。
生態学は、私たちの一番核となる生き物としての進化や存在を学問として私たちに伝えます。
私たちはどんな存在なのか?生き物はいったい何なのか?
その学問の中において私たちは、生き物を意識し、生き物たちをふるい分けして、自分達の位置を確かめました。
藤原氏は、今の社会の違和感を生態学の言葉に意識し、この生態学分野で使われる言葉の概念に着目し、分解しました。
分解する事で何が見えたか・・・
言葉とは、私たちに様々な意識の固定をするものだと私は理解します。
その藤原氏の意識は、今までの戦争史や農業史の歴史学者を超え、新しい分野に注がれました。
それに連動したように、渋垂氏は、自らの作品展を振り返り、新たな試み。
世界中の子どもが例外無く描く、頭足人。円の獲得から頭足人。
子どもは、身体で円を描き、その次に足が、その次に手が・・・そして頭足人を描くのです。
渋垂氏は今回の作品展では500枚の素描画を描きました。
子どものように身体で描く、感覚で描く、力を抜いて自由に描く事を試みました。
その作品をアゴラの教室に並べ、分解の文字を添えました。
目の前には彼の不思議な大きな絵が、アゴラの教室を見渡します。
水で描く彼の技法。
鳥なのか?人なのか?山なのか?虫なのか?何なのか???
でも面白いこの絵って何?
想像してご覧。創造してご覧。
イマジンが流れてきそう♪
もっと自由に、もっと力を抜いて、面白く、生きようと言っているように思いました。
美術がいらない教育になるとは、どんな社会になるのかを創造した事がありますか?
固く、凝り固まり、文字が乱舞し、規則ができる。正しいという概念を権力が与えるのです。
美術教育の縮小は、そうぞうの希薄・・・そうぞうの欠落・・・固く、凝り固まった窮屈さに閉じ込められる。
これに、NOっしたらいいんだって、わたしたちはもっと自由に生きられる。もっと素直に生きられる存在なんだよって教えているような感じがしました。
感じる作品作ってみろよって先生は若者にずっと訴えてきました。
感じる作品が今ここにあります。
丸山さんの作品を見たとき、どっかで見た事あるな〜って感じませんか?
彼の作品は良く様々な雑誌や本の挿絵になっています。
昔は手書きで描かれていたイラストですが、パソコンが生まれてから、今やデジタルアートの時代になってしまいました。
彼は、手書きから、デジタルワークもこなすイラストレーター。
作品は商品となり、個展云々という世界より、細かな作業の中にアーティストとして生きてこられました。
この作業は、大変身体を酷使するのですが・・・
つまり、パソコンと肉眼の距離は10センチの世界で小さなドットとのにらめっこ。
デジタル処理の複雑さはなかなか素人には伝わらないものですが、大変苦労のいる作業なのです。
この作業は、目を酷使したり、云々・・・
そう言う方々の労あって、私たちは日常のものを手ににて楽しんでいる訳です。
そういう仕事の傍ら、アゴラのキャンプに10年通ってくださって、木琴おじさんとして子供達と関わりを持ってくださっています。
モノクロ写真は、彼のまなざし。
なぜモノクロですか?
できるだけ余分なものは消したいの。このシンプルなところに、それぞれ色を感じて付け加えたらいいと思っていると丸山さんは言いました。
子供達の良い笑顔がたまらない。
おばちゃん先生の息子たちの写真もありました。
あのおどけない表情をしていたんだな〜と、子どもの純朴な表情に成人した息子を重ね、先生たちの寄り添って頂いた時間経過を噛み締めました。
他にもアゴラで行った「KAMEの翼プロジェクト」のチラシや講演会、リーフレット等のデザインワークをやってくださった丸山さん。その作品も展示しております。
是非お越し下さい。
2018年1月7日日曜日
展覧会のお知らせです!
”decomposition ―分解ー” 渋垂秀夫
“アゴラ子ども美術工場と
KAMEの翼プロジェクト関連のデザインワーク“ ー丸山孝広ー
日時:2018・1/22(月)〜2/4(日)11:00〜19:00
場所:アゴラ子ども美術工場・ギャラリー
静岡県掛川市千羽1679 ☎0537-27-1428 090-6351-6633
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
アゴラは今月22日〜2月4日まで展覧会を開催します。
アゴラの発起人・渋垂秀夫先生と、先生の大学時代からの友人でイラストレーターの丸山孝広さんの展覧会です。
彼等が大学生だった時は、教育が産学共同へ移行しようとした頃です。つまり学生運動の時代。
学生運動は、あの頃の学生が、純粋な教育体制から産業に結びつく教育体制に持って行こうとした大学側へ抗議しての運動でした。
これは、本当に大事な運動でした。
学生たちは声を上げて、身体を張って阻止しましたが、教育体制は次に来る高度経済成長の渦の中に潜り込んで、産学共同教育へ移行しました。
今、子供達の親世代が、沖縄や、日米安全保障条約、あの当時の学生運動や抗議行動の内容等大事な事を知らないのは・・・
自分を持てず、競争に向かっていく意識や、場の空気を読んでしまうのは、なぜか?
これが産学共同時代の教育とそれまでの教育の違いなのだと思います。
そして世の中は、あの頃にと戻ろうとする空気を持ちはじめます。
安倍政権は2015年、集団的自衛権を国会で強引に通して、その前から武器輸出を行い、フランスで行われた武器展示会・ユーロサトリで日本の企業も12社参加しました。それから企業は毎年この会に参加しています。また、安倍政権は教育予算を削減し、軍事研究に加担する大学や部署に教育予算をつけるとしました。
これらの事は当然憲法に違反する行為です。が、強引に戦争をする国を肯定し、教育に軍産複合体体制を入れこんでいます。
これに対して、各大学の教師や有識者と学者たちは、この産学軍教育に反対し、いろいろな集会を開いています。
昨年10月に京大総長の山際寿一さんが、学術会議の会長に就任しました。これからいい空気が広がっていきますようにと思います。
あの時代を生き、教育、子育て、…子どもとは何かを思考し、関わってきた先生方の表現が今時を経て、ここに生まれます。
”decomposition ―分解ー” 渋垂秀夫
“アゴラ子ども美術工場とKAMEの翼プロジェクト関連のデザインワーク“ ー丸山孝広ー
アゴラにお越し下さい!
2017年9月26日火曜日
山田真氏&藤原辰史講演会
参加者2000円
☎0537−27−1428 or 090-6351-6633
Emaill:agoraart@thn.ne.jp/URL http://web.thn.jp/agora/
「子どもと戦争史2」
=菌-毒-薬と子ども、子どもと戦争、戦争
と菌-毒-薬=
里山の風景はここ2年で大きく変わった。老齢化した耕作者は、茶草葉農法の茶畑を止めた。
竹が生い茂る荒れた茶畑,手間のかかる米づくりは,休耕田と畑に変わりつつ細々と続く。にぎやかだった蛙の鳴き声は,何かおとなしく聞こえる。社会を取り巻く事象の変化は、まず子どもたちを襲った。いつの時代もそうだが子どもたちからなのだ。敏感で窮屈な思いをもちながら、力ずくでは敵わない子どもたちは、学びの場で、地域で、家庭で「おとなしく」と嗜められ、逆らえば、問題児としてあつかわれる。親や教師は、子どもをカウンセラーへ、時には、診療内科の医師に委ね、病名がつく。従来のちょっとわからん子ちゃんやいたずら坊主に病名が付けられると、精神薬投与が始まり、本来の自分ではない自分に変えられる。これが“教育の医療化”?この数年、アゴラで見た子どもを取り巻く現状だ。大人は子どもがおとなしくなったと「ほっと」する。ほんとにこれでいい?教育
の医療化って?医療産業が儲かるって?国の軍産学共同の推進の中、軍需費の拡大って?弾道
ミサイルの国の対応???里山の空はいつの間にか軍用機が飛び交う。煮えたぎります。本当に今何が起こっている?腹の記憶が沈んだ歴史を呼び覚まします。今日、地の脈に新水流れる。
アゴラ子ども美術工場 渋垂秀夫
山田真(やまだ まこと)
岐阜県美濃市生まれ
小児科医
東京大学医学部卒業
八王子中央診療所所長
森永ヒ素ミルク中毒、水俣病等の被害者支援、
福島第一原発事故における被曝者の健康相談など、
常に患者、被害者の立場に立った医療活動を続けている。
著書
『水俣から福島へ』岩波書店
『はじめてであう小児科の本』福音館書店
『闘う小児科医』―ワハハ先生の青春 ジャパンマシニスト社
『子育て―みんな好きなようにやればいい』太郎次郎社エディタス
『子どもに薬を飲ませる前に読む本』講談社
『障害児保育』 創成社新書
『育育事典』(共著)岩波書店
藤原辰史(ふじはら たつし)
北海道旭川市生まれ
京都大学総合人間学部卒業
現在、京都大学人文科学研究所准教授
自由と平和のための京大有志の会
歴史学の立場から「農業」や「食」を考え
飢餓や戦争と平和への提言等の活動をしている。
著書
『カブラの冬』人文書院
『稲の大東亜共栄圏』吉川弘文館
『ナチスのキッチン』水声社(河合隼雄学芸賞)
『ナチス・ドイツの有機農業』柏書房(日本ドイツ学会奨励賞)
『食べること考えること』共和国
『トラクターの世界史 』- 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち 中央公論新社
『戦争と農業』集英社インターナショナル
2017美術手帳10月号に『人間チューブ論』発表掲載。
2017年7月23日日曜日
版画家・村田美菜子さんと街頭紙芝居師・古橋理絵さんのワークショプと展覧会開催!
面白過ぎてごめん!
楽し過ぎてごめん!
かわい過ぎてごめん!
いろんな思い出できる大事な時間!
この夏にこの体験をお見逃し無く!
二度と言わないよ・・・ぜったい来るべし!
http://agorako.exblog.jp/25932681/
2017年5月1日月曜日
アゴラは20周年を迎えます。
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