前稿の続きです.
5月13日〜現地の被害の様子,被災地の子供達の状況を知ると共に,別プロジェクトである“カメパオプロジェクト”の活動を実施することを目的に被災地に入りました.
メンバーは,KAMEの翼プロジェクトメンバーの中原,渋垂,黄瀬,寺田,原田の5人です.
4月19〜20日に下見のため被災地入りした,渋垂,寺田が現地で作ったネットワークを頼りに活動を行って来ました.そのときの様子を簡単に報告します.
※あくまでも,被災地の状況を実際に見て,個人的に感じた事をまとめるので,事実と異なることもあるかもしれません.
●被災地の子供達の状況
津波に呑まれた時刻で止まったままの時計 |
被災して,家を失ってしまった人々が暮らす避難所での子供達は,想像以上に心に大きな負担を受けながら生活しているように感じました.
・プライバシーの欠如
保育所や小学校では,1つの教室に数家族が入り共同で生活しています.そのため,家族だけで過ごす時間はありません.小学生くらいまでの子供は,外での顔と,家族内だけの顔の2つを持っているものだと私は個人的に思っています.そのためプライバシーの保たれない避難所での生活では,子供達は常に,本人が意識せずとも緊張したストレスのかかる状態であると思われます.
・止まない余震
3月11日から2ヶ月以上経過しているにもかかわらず,まだ余震は続いています.今日も夕方に揺れているのが分かる程度の地震がありました.そのような環境で過ごさなくてはならないことも負担になっていると思います.
・子供の相手をする大人の不在
避難所に常駐している保育士や教師などは,瓦礫の片付けや各種の業務で子供達の相手をしている時間はほとんどありません.それは,子供達の両親でも同じです.職場を失ってしまった人でもそれぞれやることは山のようにあり自分の子供であっても,ずっと見ていることは出来ません.
そのため,必然的に避難所にいる比較的大きな子が,小さな子の面倒を見ています.年齢を超えて子供達がかたまって一緒に遊んでいるので,ある意味,昔の子供達の社会が再現されているような感じに見えます.ただ,小学校高学年や,中学生はそれぞれ勉強などやることもあるため,この状況が続くことはあまり望ましくありません.
ただ避難所の子供達と遊んであげるだけのボランティアでも十分価値があるように思いました.
・安全に遊べる場所の欠如
グラウンドでは遊べない |
また,避難所の子供達は屋内にいる時間が長いためか,外で遊びたがる傾向が強いように感じました.特に男の子では,屋内で折り紙を折るよりは外でボール遊びをしたいという感じです.しかし,グラウンドは駐車場,体育館は避難所,道路は大型のダンプカーや自衛隊車両が行き交うため,安全に遊べる場所がとても少ないです.
グラウンドを駐車所などで利用するにしても,ある一画は駐車禁止にして,子供達が遊ぶ場所を確保するべきだと感じました.
いずれにしても,子供達の心のケアを二の次にするのではなく,皆がしっかり考え真剣に取り組んでいかなければならないと思います.
harada
こんにちわ
返信削除yururinさんのブログからやってきました
被災地の救援ありがとうございます
何よりも、子供たちの心のケア、大事だと思います
そのためにも、子供がひっそり隠れることのできる、そしてもしかして自分とひっそり向かい合うことのできる、そんな場所を作ってあげたのは最高に素晴らしいことだと思います
私も、被災地の事が頭から離れません
何かお役に立てないか?といつも考えています
何かお役に立てそうなことがあったら、教えてください
みんなに拡散して、できるだけ多くの人達を救援に巻き込むことも大事なことだとそう思っています。
皆さまもお身体ご自愛くださいね